[22日 ロイター] - 米バイクメーカーのハーレーダビッドソン (N:HOG)が22日発表した第3・四半期利益は市場予想を上回った。ただ、欧州の輸入関税による影響や米国市場での販売低迷を背景に通期の出荷見通しは据え置いた。
決算を受け、株価は序盤の取引で一時8%超上昇。第3・四半期の海外販売が1年ぶりに増加に転じたほか、米国のバイク販売台数が3.6%減となったものの、減少率は約3年ぶりの低水準だった。
第3・四半期のアジアの販売台数は8.7%増。第1─第3・四半期では1.6%増となった。
海外販売台数は2.7%増の2万3619台。同社は2027年までに海外売上高を5割に引き上げることを計画している。
世界全体の出荷台数は5.8%減の4万5837台となったが、アナリスト予想を1000台強上回った。また2019年の出荷台数見通しを21万2000─21万7000台で維持した。
一方、19年の資本支出見通しに関しては2億0500万─2億2500万ドルと従来から約2000万ドル引き下げた。
第3・四半期の一時項目を除く1株利益は0.70ドル。アナリスト予想の0.52ドルを上回った。
バイクおよびバイク関連製品からの売上高は4.9%減の10億7000万ドルだった。
欧州連合(EU)は昨年6月に米国で製造される同社のバイクに課される関税を6%から31%に引き上げており、同社によると、その影響額は第3・四半期に2160万ドルと前年同期から2倍以上に膨らんだという。
同社はタイの工場からのバイク出荷開始を計画しているが、規制当局による承認が遅れており、収益への影響は2020年第2・四半期以降になるとした。