[ドバイ 24日 ロイター] - サウジアラビア国営石油会社サウジアラムコは24日、新規株式公開(IPO)の勧誘のためにドバイで投資家向け説明会を開いた。
同日付のクウェート紙アルライは、ナセル最高経営責任者(CEO)を含むアラムコ首脳陣が数週間前にクウェートの政府系ファンド、クウェート投資庁(KIA)の幹部と会っていたと報道。事情に詳しい関係者はロイターに対し、この報道は事実だと述べた。
アラムコは先進国における投資家説明会を全て中止しており、中東地域の投資家を主な引き受け先として頼りにしていることが分かる。
アルライによると、クウェート投資庁はIPOの内容を「吟味」した上で参加するかどうかを決めるという。
アラムコは、アブダビ投資庁やシンガポールのGICなどとも協議しているが、今のところいわゆる「コーナーストーン投資家」の獲得に苦戦中だ。
ドバイの説明会に出席したロンドンに拠点を置くあるファンドの幹部はロイターに、IPOに興味はあると答えたが、それ以上詳しい言及を避けた。
一部の投資家は、アラムコに配当政策の持続可能性があるのかどうか質している。同社は5年間で750億ドルの配当をベースとして設定した。ただ別の投資会社の幹部は、アラムコがこのベースを拡大する可能性があるかどうか明らかにしなかったと述べた。 OLJPBUS Reuters Japan Online Report Business News 20191125T001059+0000