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日プロ Research Memo(5):2020年5月期通期は営業・経常増益予想で上振れ余地

発行済 2020-02-10 15:15
更新済 2020-02-10 15:21
© Reuters.  日プロ Research Memo(5):2020年5月期通期は営業・経常増益予想で上振れ余地

■今後の見通し● 2020年5月期通期予想日本プロセス (T:9651)の2020年5月期通期の連結業績予想は期初予想を据え置き、売上高が前期比5.6%増の7,620百万円、営業利益が3.2%増の635百万円、経常利益が3.0%増の685百万円、親会社株主に帰属する当期純利益が6.2%減の470百万円としている。

受注がおおむね計画水準で推移しており増収予想である。

各セグメントの利益率はおおむね前期並みの見込みとしている。

コスト面では、働き方改革や人材投資への取り組み継続に伴う費用の増加などに加えて、本社及び事業所の移転・拡張などに伴って一時的費用(総額約120百万円)も発生するが、請負化進展と受注条件改善、オフショア開発拡大とプロジェクト管理強化、さらに社員モチベーション上昇による生産性向上効果などで吸収して、小幅ながら営業・経常増益予想としている。

親会社株主に帰属する当期純利益は、前期に計上した特別利益が剥落するため減益予想としている。

なお、制御システムにおける仕掛中案件(交通関連)の分割検収・期ずれ検収の可能性、自動車システムにおけるエンジン制御案件の減少、ITサービスにおける構造改革推進(収益性向上に向けて保守・運用サービスで規模の小さい低収益案件から撤退)などに加えて、本社移転(2020年2月)にかかる一時的費用なども考慮して、下期は保守的な予想としている。

ただし第2四半期累計の進捗率が売上高48.2%、営業利益54.0%、経常利益54.4%、親会社株主に帰属する当期純利益53.2%と順調であり、通期予想に上振れ余地がありそうだ。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 水田雅展)

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