[31日 ロイター] - 31日の米国株式市場は下落。ダウ平均株価 (DJI)は400ドル超値下がりした。新型コロナウイルスの感染拡大抑制策で米経済活動がほぼ停止する中、ダウ平均とS&P総合500種 (SPX)の第1・四半期の下落率は20%を超えた。
月間ではダウ平均が13.74%安、ハイテク株の多いナスダック総合指数 (IXIC)が10.12%安、S&P総合500種が12.51%安で、いずれも金融危機に見舞われた2008年後半以来の下げ幅となった。四半期では、ダウ平均が23.20%安、ナスダックが14.18%安、S&P500が20.0%安。ダウ平均はブラックマンデーが起きた1987年第4・四半期以来の大幅な下げを記録した。
トランプ大統領は27日、2兆2000億ドル規模の新型コロナウイルス関連経済対策法案に署名。新型ウイルスの感染拡大による景気の急激な落ち込みから個人や企業を守り、医療機関に必要な物資を供給する。
ただ、市場の信頼を回復するには十分ではなかった。アボット・ダウニング(ミネアポリス)の次席高投資責任者(CIO)、キャロル・シュレイフ氏は「来週以降、企業決算の発表が活発化することもあり、現時点ではどちらの方向にもポジションを動かしたくないと考える向きが増えている」と述べた。
ジェフリーズのストラテジスト、スティーブン・デサンクティス氏は、4月1日の週間新規失業保険申請件数と2日の雇用統計の発表を控え、市場では警戒感が高まっていると指摘。「今週は週後半に花火が控えている」と述べた。
この日は公益事業株 (SPLRCU)が4%、不動産株<.SPLRCR>が3%と大きく下落。ハイテク株 (SPLRCT)も1.9%下落した。一方、エネルギー株 (SPNY)は約1.6%上昇した。
ニューヨーク証券取引所では値下がり銘柄数が値上がり銘柄数を1.25対1の比率で上回った。ナスダックでも1.04対1で値下がり銘柄数が多かった。
米取引所の合算出来高は131億3000万株。過去20日間の平均は157億5000万株。
終値 前日比 % 始値 高値 安値 コード
ダウ工業株30種 21917.16 -410.32 -1.84 22208.4 22480.3 21852.0 (DJI)
2 7 8
前営業日終値 22327.48
ナスダック総合 7700.10 -74.05 -0.95 7740.06 7880.31 7642.86 (IXIC)
前営業日終値 7774.15
S&P総合500種 2584.59 -42.06 -1.60 2614.69 2641.39 2571.15 (SPX)
前営業日終値 2626.65
ダウ輸送株20種 7732.32 -58.59 -0.75 (DJT)
ダウ公共株15種 756.16 -28.98 -3.69 (DJU)
フィラデルフィア半導体 1510.59 -34.72 -2.25 (SOX)
VIX指数 53.39 -3.69 -6.46 (VIX)
S&P一般消費財 793.11 -14.41 -1.78 (SPLRCD)
S&P素材 283.23 -4.12 -1.43 (SPLRCM)
S&P工業 499.12 -6.42 -1.27 (SPLRCI)
S&P主要消費財 560.33 -11.19 -1.96 (SPLRCS)
S&P金融 346.02 -10.68 -2.99 (SPSY)
S&P不動産 192.64 -6.49 -3.26 <.SPLRCR>
S&Pエネルギー 223.40 +3.59 +1.63 (SPNY)
S&Pヘルスケア 1032.90 -4.08 -0.39 (SPXHC)
S&P通信サービス 150.35 -0.78 -0.51 (SPLRCL)
S&P情報技術 1414.36 -27.24 -1.89 (SPLRCT)
S&P公益事業 281.77 -11.80 -4.02 (SPLRCU)
NYSE出来高 16.98億株 <.AD.N>
シカゴ日経先物6月限 ドル建て 18865 + 155 大阪比 <0#NK:>
シカゴ日経先物6月限 円建て 18645 - 65 大阪比 <0#NIY:>