[ワシントン 6日 ロイター] - ホンダ (T:7267)とフィアット・クライスラー・オートモービルズ(FCA) (MI:FCHA)は6日、新型コロナウイルスの感染拡大が続く中、5月に米国とカナダで生産を再開したい意向を示した。
ホンダは3月23日に生産を停止しており、5月1日まで停止を継続するという。多くの消費者が自動車を購入できない状況にあり、「市場の需要不足に合わせて製品の供給を調整するため、生産停止を継続する必要がある」と説明した。
FCAは「5月4日から米国とカナダの生産施設を徐々に再開していく意向」という。
トランプ米大統領は先週、新型コロナの感染拡大抑制に向けた指針の適用期間を4月30日まで延長した。
米自動車業界の複数の幹部らは6日、ロイターに対し、自動車メーカーが今月末までに生産を再開することはほぼ不可能で、5月初めに再開できる保証もないと述べた。
他のメーカーは今週中に現行の生産停止を延長する計画という。
フォード・モーター (N:F)は先週、新型コロナの流行により、米自動車業界全体で3月の販売台数が60万台減少した可能性があるとの見方を示した。また複数の米主要工場で4月14日に生産を再開する計画だったが、延期する方針を示し、再開の日程は今後追って発表するとした。
フォードは6日、「引き続き、公衆衛生の状況や政府の指針、サプライヤーの準備状況を踏まえ、北米工場の生産を再開する適切な時期を判断する」と説明した。
ゼネラル・モーターズ(GM) (N:GM)は無期限で工場を閉鎖している。
日産自動車 (T:7201)は先週、米国での生産停止を4月下旬まで延長する方針を示した。トヨタ自動車 (T:7203)は4月17日まで米国とカナダの生産を停止している。