[9日 ロイター] - 米国株式市場は続伸。米連邦準備理事会(FRB)が新型コロナウイルス感染拡大への対応策の一環として打ち出した総額2兆3000億ドルの地方政府や企業に対する支援策を好感した。
新型コロナ流行にピークの兆しが出ていることや各国の景気刺激策を受けて、S&P総合500種 (SPX)は週間の上昇率が1974年以来の大きさになった。
10日の米金融市場はグッドフライデーのため休場となる。
FRBは9日、新型コロナ対策の一環として、地方政府のほか、中小企業を含む一般企業に対する総額2兆3000億ドルの支援策を打ち出した。
インバーネス・カウンセルの首席投資ストラテジスト、ティム・グリスキー氏は、FRBの追加支援策について「ジャンク債購入はかなり予想外だった」と述べた。
金融株 (SPSY)は5.19%高で、セクター別で最も上昇した。JPモルガン (N:JPM)が8.97%上げ、ダウ平均の上昇を主導した。
米労働省がこの日発表した4月4日終了週の新規失業保険申請件数(季節調整済み)は660万6000件と、前週からやや鈍化したものの2週連続で600万件を上回ったが、FRBの支援策などを背景に影響が抑えられた。
グリスキー氏は「誰もが厳しい企業決算や経済指標を予想している。回復の時期やどの部門が最も早く回復するかに全ての注目が集まっている」と述べた。
不動産株<.SPLRCR>や公益事業株 (SPLRCU)も約5%上昇した。
週間ではダウが12.7%、S&P500が12.1%、ナスダック総合は10.6%それぞれ上昇した。
ニューヨーク州のクオモ知事は9日、新型コロナ感染症による新規入院者数が大幅に減少したと明らかにした。
一方、石油輸出国機構(OPEC)加盟国とロシアなどの非加盟国で構成する「OPECプラス」の協調減産は大きな効果をもたらさないとの見方から原油先物価格が下落に転じ、主要3株価指数は序盤の高値から大きく下げて取引を終えた。
その他の個別銘柄ではウォルト・ディズニー (N:DIS)が3.39%高。動画配信サービス「ディズニー・プラス」の有料会員が世界で5000万人を超えた。
ニューヨーク証券取引所では値上がり銘柄数が値下がり銘柄数を6.05対1の比率で上回った。ナスダックでも3.54対1で値上がり銘柄数が多かった。
米取引所の合算出来高は115億2000万株。直近20営業日の平均は151億株。
終値 前日比 % 始値 高値 安値 コード
ダウ工業株30種 23719.37 +285.80 +1.22 23690.6 24008.9 23504.0 (DJI)
6 9 9
前営業日終値 23433.57
ナスダック総合 8153.58 +62.67 +0.77 8169.01 8227.91 8072.32 (IXIC)
前営業日終値 8090.90
S&P総合500種 2789.82 +39.84 +1.45 2776.99 2818.57 2762.36 (SPX)
前営業日終値 2749.98
ダウ輸送株20種 8236.92 +84.53 +1.04 (DJT)
ダウ公共株15種 827.83 +38.68 +4.90 (DJU)
フィラデルフィア半導体 1601.73 -38.16 -2.33 (SOX)
VIX指数 41.67 -1.68 -3.88 (VIX)
S&P一般消費財 856.78 +12.10 +1.43 (SPLRCD)
S&P素材 323.19 +13.24 +4.27 (SPLRCM)
S&P工業 534.19 +7.51 +1.43 (SPLRCI)
S&P主要消費財 597.14 +4.66 +0.79 (SPLRCS)
S&P金融 388.28 +19.16 +5.19 (SPSY)
S&P不動産 220.50 +10.79 +5.15 <.SPLRCR>
S&Pエネルギー 259.63 -2.83 -1.08 (SPNY)
S&Pヘルスケア 1106.01 +6.13 +0.56 (SPXHC)
S&P通信サービス 158.14 +1.08 +0.69 (SPLRCL)
S&P情報技術 1499.20 +0.24 +0.02 (SPLRCT)
S&P公益事業 309.35 +14.02 +4.75 (SPLRCU)
NYSE出来高 15.52億株 <.AD.N>
シカゴ日経先物6月限 ドル建て 19600 + 110 大阪比 <0#NK:>
シカゴ日経先物6月限 円建て 19460 - 30 大阪比 <0#NIY:>