40%引きでご購読
新規!💥 ProPicksを手に入れ、S&P 500を1,183%を超える投資成績を実現した、戦略をご覧ください40%割引で開始

米ボーイング、2四半期連続で赤字 従業員や生産削減へ

発行済 2020-04-30 02:33
更新済 2020-04-30 10:36
© Reuters. 米ボーイング、2四半期連続で純損失計上 従業員や生産削減へ

[29日 ロイター] - 米航空機大手ボーイング (N:BA)が29日発表しだ第1・四半期決算は、新型コロナウイルスのパンデミック(世界的流行)による影響を受け、2四半期連続で赤字となった。航空業界の回復に数年を要すると予想される中、従業員を約10%削減し、「787ドリームライナー」の追加減産を実施するほか、流動性向上を図る方針を明らかにした。

同社は、事業運営に必要な流動性の確保に自信を示すとともに、運航停止中の「737MAX」の生産再開見通しに言及。株価は5.9%高で取引を終えた。

関係筋が28日、ロイターに明らかにしたところによると、ボーイングは社債を通じた100億ドル超の資金調達について投資銀行と協議している。

デビッド・カルホーン最高経営責任者(CEO)は「このパンデミックの結果、航空業界の様相は大きく変わる」とし、「当社はしばらくの間、これまでより小さな会社になる」と述べた。

第1・四半期の調整後損失は17億ドル(1株当たり1.70ドル)。前年同期は19億9000万ドル(同3.16ドル)の利益を計上していた。

第1・四半期のフリーキャッシュフローはマイナス47億3000万ドル。3月末時点のキャッシュは155億ドルとなった。

アナリストからは、現金流出は懸念されていたほど多額ではなく、政府支援を回避できる可能性があるとの声が聞かれた一方、JPモルガンのセス・セイフマン氏は、ボーイングが歩む道のりは依然として「極めて困難」と述べた。

カルホーン氏は従業員宛ての書簡で「航空業界がほんの数カ月前の状態に戻るには数年かかるだろう。われわれはこれに備えなければならない」と語った。

人員削減のほとんどは、同社の民間航空機部門で行われる予定。

また787型機の1カ月あたりの生産機数を2022年までに7機に削減する計画を発表。同社はすでに米中貿易戦争に伴う需要低迷を理由に、20年末の1カ月あたり12機生産から21年初に同10機生産に削減する計画を発表していた。「777/777X」の生産も月5機から21年には同3機に削減する。

737MAX機については、規制当局による承認を経て第3・四半期にも出荷を再開できる見込みとした。生産は低稼働率で第2・四半期に再開し、段階的に加速して21年は月31機とする方針を示した。

株式市場の引け後、格付け会社S&Pはボーイングの格付けをジャンク(投機的等級)の1段階上に当たる「BBBマイナス」に引き下げた。新型コロナの影響により、向こう数年間の利益とキャッシュフローが従来見通しを下回る可能性が高いためと説明した。

*内容を追加しました。

最新のコメント

当社アプリをインストール
リスク開示書: 金融商品や仮想通貨の取引は投資金額を失う高いリスクがあります。仮想通貨の価格は非常にボラティリティーが高く、金融、規制、政治など、外的な要因に影響を受けることがあります。また信用取引はリスクが高いことを十分に理解してください。
金融商品または仮想通貨の取引をする前に、金融市場での取引に関わるリスクやコストについて十分に理解し、専門家の助言を求めたり、ご自身の投資目的や経験値、リスク選好等を注意深く検討することを推奨いたします。
Fusion Media によるこのウェブサイトのデータが、必ずしもリアルタイムおよび正確ではないということをご了承ください。またデータや価格が、必ずしも市場や取引所からではなく、マーケットメーカーにより提供されている場合があります。その為、価格は気配値であり、実際の市場価格とは異なる可能性があります。Fusion Media および当ウェブサイトへのデータの提供者は、当ウェブサイトに含まれる情報を利用したすべての損失に対して一切の責任を負わないものとします。
Fusion Media およびデータ提供者による事前の書面の許可なしに、当ウェブサイト上のデータを使用、保存、複製、表示、変更、送信、配信することを禁じます。すべての知的財産権は当ウェブサイト上のデータの提供者、または取引所が有します。
Fusion Media は当ウェブサイトに表示される広告により報酬を得ることがあります。
上記内容は英語版を翻訳したものであり、英語版と日本語版の間に不一致がある時は英語版が優先されます。
© 2007-2024 - Fusion Media Limited. 無断複写・転載を禁じます