[7日 ロイター] - 米国株式市場はダウ平均株価が反発し、211ドル高で取引を終えた。さえない雇用関連統計はあまり材料視されず、もっぱらオンライン決済サービスのペイパル (O:PYPL)などの決算が好感された。
S&Pの主要セクターではエネルギー (SPNY)、素材 (SPLRCM)、金融 (SPSY)が2%を超える上昇。
ペイパルは14%急伸し、S&P総合500種やナスダック総合を押し上げた。6日、新型コロナウイルス感染抑制のための行動制限でオンライン販売が増加していることから、第2・四半期に決済需要が回復するとの見方を示した。
メディア大手のバイアコムCBS (O:VIAC)は10.3%、配車大手リフト (O:LYFT)は21.7%それぞれ上昇。第1・四半期決算を好感した。
市場は各州で始まった新型コロナウイルスの抑制策緩和の動きを注目。コモンウェルス・フィナンシャル・ネットワークのブラッド・マクミラン最高投資責任者(CIO)は「今のところ全てが順調に進んでおり、市場はそれが良い兆候だと考えているようだ」と述べた。
米労働省が7日発表した2日終了週の新規失業保険申請件数(季節調整済み)は316万9000件となった。解雇の動きが小売りや外食産業から拡大していることを示唆した。一部の地域で経済活動が再開し始めたものの、失業保険申請が高い水準を推移する可能性がある。市場予想は300万件だった。
8日は4月の米雇用統計が発表される。
USバンク・ウェルス・マネジメントのエリック・フリードマンCIOは「市場は良くも悪くも、指標が現時点ではなく2カ月後にどうなるかを一段と注視している」と述べた。
中国の貿易統計で4月の輸出がドル建てで前年比3.5%増と、大幅な減少を見込んだ市場予想に反して増加したことも買いの材料につながった。
ニューヨーク証券取引所では値上がり銘柄数が値下がり銘柄数を2.96対1の比率で上回った。ナスダックでは2.33対1で値上がり銘柄数が多かった。
米取引所の合算出来高は104億株。直近20営業日の平均は117億株。
終値 前日比 % 始値 高値 安値 コード
ダウ工業株30種 23875.89 +211.25 +0.89 23837.2 24094.6 23834.3 (DJI)
1 2 9
前営業日終値 23664.64
ナスダック総合 8979.66 +125.27 +1.41 8973.78 9015.99 8932.86 (IXIC)
前営業日終値 8854.39
S&P総合500種 2881.19 +32.77 +1.15 2878.26 2901.92 2876.48 (SPX)
前営業日終値 2848.42
ダウ輸送株20種 8050.59 +118.76 +1.50 (DJT)
ダウ公共株15種 751.97 +5.62 +0.75 (DJU)
フィラデルフィア半導体 1724.93 +17.18 +1.01 (SOX)
VIX指数 31.58 -2.54 -7.44 (VIX)
S&P一般消費財 936.51 +12.41 +1.34 (SPLRCD)
S&P素材 322.59 +6.74 +2.13 (SPLRCM)
S&P工業 520.17 +5.86 +1.14 (SPLRCI)
S&P主要消費財 582.40 -2.42 -0.41 (SPLRCS)
S&P金融 361.68 +7.85 +2.22 (SPSY)
S&P不動産 202.97 +1.71 +0.85 <.SPLRCR>
S&Pエネルギー 282.49 +6.82 +2.47 (SPNY)
S&Pヘルスケア 1151.26 -0.52 -0.04 (SPXHC)
S&P通信サービス 171.53 +2.64 +1.56 (SPLRCL)
S&P情報技術 1642.45 +24.52 +1.52 (SPLRCT)
S&P公益事業 279.48 +1.22 +0.44 (SPLRCU)
NYSE出来高 9.72億株 <.AD.N>
シカゴ日経先物6月限 ドル建て 19815 + 115 大阪比 <0#NK:>
シカゴ日経先物6月限 円建て 19775 + 75 大阪比 <0#NIY:>