日経平均は小幅反発。
9日の米国市場ではNYダウが300ドル安と7日ぶりに反落する一方、ナスダック総合指数は初めて10000台に乗せる場面があった。
本日の日経平均はNYダウの下落など欧米株安を受けて152円安からスタートしたが、NYダウ先物の時間外取引での上昇が支援材料となり、前場中ごろを過ぎるとプラス圏へ浮上。
後場に入ると本日発表される米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果を見極めたいとの思惑からもみ合いとなったが、引けにかけて一時23175.82円(前日比84.79円高)まで上昇した。
大引けの日経平均は前日比33.92円高の23124.95円となった。
東証1部の売買高は12億5774万株、売買代金は2兆2934億円だった。
業種別では、サービス業、化学、精密機器が上昇率上位だった。
一方、鉱業、不動産業、鉄鋼が下落率上位だった。
東証1部の値上がり銘柄は全体の43%、対して値下がり銘柄は53%となった。
個別では、ソニー (T:6758)や東エレク (T:8035)が堅調で、ファーストリテ (T:9983)や任天堂 (T:7974)は小幅に上昇した。
レーザーテック (T:6920)など半導体関連株の一角は急反発。
三井ハイテク (T:6966)が好決算を受けて急伸し、新PCR検査法を開発したと報じられたタカラバイオ (T:4974)はストップ高水準まで買われた。
ライク (T:2462)が株式公開買い付け(TOB)実施を発表したライクキッズ (T:6065)、引き続き次世代蓄電池の開発が材料視された古河電池 (T:6937)は買い気配のままストップ高比例配分となった。
一方、ソフトバンクG (T:9984)、ファーストリテ (T:9983)、トヨタ自 (T:7203)が小幅に下落。
米長期金利の低下で三菱UFJ (T:8306)や三井住友 (T:8316)は2%前後下落した。
大林組 (T:1802)や清水建 (T:1803)といった建設株の下げが目立ったが、一部証券会社がセクター投資判断を引き下げたもよう。
また、ベステラ (T:1433)などが東証1部下落率上位に顔を出した。