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インドの自動車部品輸入規制計画、外国メーカーが延期要望=関係者

発行済 2020-09-11 07:55
更新済 2020-09-11 08:00
© Reuters.

[ニューデリー 10日 ロイター] - インド政府が自動車部品の輸入抑制を狙って計画している新たな規制を巡り、外国メーカーが導入の延期や適用免除を求めている。コスト増や販売減少、サプライチェーンの混乱などが起きるとの理由からだ。事情に詳しい関係者がロイターに明らかにした。

新たな規制は、輸入自動車部品に関してより厳しい品質検査を義務付ける内容。モディ首相は、国内製造業の内製化を進めるための輸入制限に積極的だが、この規制は主に質の低い中国製品の輸入を減らすことが目的とみられている。

ゴヤル商工相は先週、インドは他国のような品質基準を設けていないので低品質製品にとって格好のダンピング市場になっていると指摘し、規制導入によって短期的に痛みが伴っても長い目ではプラスになると強調した。

政府の通達によると、一部の規制は早ければ10月に実施される可能性がある。

こうした中で4人の関係者はロイターに、特に輸入部品使用率の高いダイムラー (DE:DAIGn)傘下のメルセデスやBMW (DE:BMWG)、アウディ (DE:NSUG)など外国高級車メーカーが打撃を受けるとの見方を示した。

関係者の話では、これらのメーカーに加えてフォルクスワーゲン(VW) (DE:VOWG_p)、フォード (N:F)、トヨタ自動車 (T:7203)が最近数週間で複数回、政府当局者と協議している。

メルセデスのインド現地法人トップはロイターの取材に対して、販売台数を絞って高付加価値を付ける事業が立ちゆかなくなると述べ、規制実施までに十分な準備期間を確保するとともに、短期的に「少量販売事業者」は規制を免除するよう要望していると説明した。

VWのインド現法は、高級車は市場規模が小さいので部品の現地化は不可能だと主張。トヨタ自動車の現法の広報担当者は、規制対応に努めているが、スケジュールが厳し過ぎると話した。

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