日経平均は3日続伸。
11日の米国市場ではハイテク株比率の高いナスダック総合指数が続落する一方、NYダウは反発し131ドル高となった。
また、週末に英アストラゼネカが新型コロナウイルスワクチンの治験を再開したと発表したことも好感され、週明けの日経平均は24円高からスタート。
米株価指数先物が時間外取引で全般に堅調だったほか、寄与度の大きいソフトバンクG (T:9984)が一部報道を受けて急伸したため、日経平均は前引けにかけて一時23582.21円(前週末比175.72円高)まで上昇すると、その後も堅調に推移した。
大引けの日経平均は前週末比152.81円高の23559.30円となった。
終値としては2月14日以来、7カ月ぶりの高値水準となる。
東証1部の売買高は11億7631万株、売買代金は2兆1982億円だった。
業種別では、パルプ・紙、非鉄金属、保険業が上昇率上位で、その他も全般堅調。
一方、海運業、その他金融業、証券の3業種が下落した。
東証1部の値上がり銘柄は全体の75%、対して値下がり銘柄は22%となった。
個別では、前述のソフトバンクGが売買代金トップで9%近い上昇。
傘下の英アーム株売却とともに、株式非公開化に向けた協議を再開する方針などと伝わっている。
その他ではトヨタ自 (T:7203)や三菱UFJ (T:8306)が堅調で、アサヒ (T:2502)や楽天 (T:4755)は2%超の上昇。
任天堂 (T:7974)やソニー (T:6758)は小じっかり。
地銀株の一角が再び大幅高となり、福島銀 (T:8562)は東証1部上昇率トップ。
決算発表銘柄ではヤーマン (T:6630)や三井ハイテク (T:6966)が急伸し、フリービット (T:3843)はストップ高を付けた。
一方、ソフトバンク (T:9434)が5%の下落となり、KDDI (T:9433)やNTTドコモ (T:9437)といった他の通信大手も下げが目立った。
その他売買代金上位ではファーストリテ (T:9983)やエムスリー (T:2413)が軟調で、東エレク (T:8035)は小安い。
前週買われた川崎船 (T:9107)などの海運株は反動きつい。