日経平均は4日続落。
28日の米国市場でNYダウは大幅に4日続落し、943ドル安となった。
新型コロナウイルス感染拡大に伴いドイツやフランスで行動規制が強化され、欧州株は急落。
米大統領選を巡る不透明感が重なって、米国株も大きく値を下げた。
本日の日経平均はこうした流れを引き継いで247円安からスタート。
ただ、寄り付きをこの日の安値に下げ渋る展開となった。
ソニー (T:6758)などの好決算銘柄に買いが入ったほか、後場になると日銀による上場投資信託(ETF)買い実施の思惑も広がった。
大引けの日経平均は前日比86.57円安の23331.94円となった。
東証1部の売買高は10億1237万株、売買代金は2兆0956億円だった。
業種別では、証券、陸運業、石油・石炭製品が下落率上位だった。
一方、電気機器、輸送用機器、不動産業が上昇率上位だった。
東証1部の値下がり銘柄は全体の61%、対して値上がり銘柄は34%となった。
個別では、日経平均への寄与が大きいソフトバンクG (T:9984)やファーストリテ (T:9983)が軟調。
トヨタ自 (T:7203)やネクソン (T:3659)は小幅に下げた。
第3四半期決算が減益となった花王 (T:4452)は売り先行も下げ渋る展開。
今期予想が市場コンセンサスに届かなかったサイバー (T:4751)は3%超の下落となった。
また、今期大幅赤字見通しが嫌気されたぐるなび (T:2440)は一時ストップ安を付け、東証1部下落率上位に顔を出した。
一方、前述のソニーは売買代金トップで6%を超える上昇。
今期業績予想を上方修正し、ポジティブサプライズと受け止められたようだ。
日立 (T:6501)も決算が好感されて4%超の上昇。
その他売買代金上位では任天堂 (T:7974)や東エレク (T:8035)が堅調だった。
また、決算発表銘柄では大日住薬 (T:4506)やNRI (T:4307)がソニーと同様に大幅高となり、メルコ (T:6676)は自社株買い実施も評価されてストップ高を付けた。