日経平均は6日ぶり反発。
10月30日の米国市場でNYダウは反落し、157ドル安となった。
欧米での新型コロナウイルス感染拡大が嫌気されたうえ、前の日に決算発表したアップルなどに売りが出た。
ただ、30日の日経平均は米国株の大幅下落を見越して下げ幅を広げたため、週開けの本日は買い戻しが先行して133円高からスタート。
政策期待も加わって前場中ごろを過ぎると23370.91円(前週末比393.78円高)まで上昇する場面があったが、後場に入ると翌日の休場と米大統領選を前に様子見ムードが強まった。
大引けの日経平均は前週末比318.35円高の23295.48円となった。
東証1部の売買高は11億8777万株、売買代金は2兆2263億円だった。
業種別では、全33業種がプラスとなり、陸運業、金属製品、鉄鋼、電気・ガス業、銀行業が上昇率上位だった。
東証1部の値上がり銘柄は全体の74%、対して値下がり銘柄は23%となった。
個別では、ソニー (T:6758)、任天堂 (T:7974)、トヨタ自 (T:7203)などが堅調で、三菱UFJなどのメガバンク株は揃って3%前後の上昇となった。
先週末の決算発表企業ではエムスリー (T:2413)などが買い優勢。
自社株買い実施やトヨタ自との提携強化も好材料視されたKDDI (T:9433)が4%超上昇し、通期予想を上方修正したJT (T:2914)は6%の上昇となった。
また、スミダ (T:6817)やトプコン (T:7732)が東証1部上昇率上位に顔を出し、ワコム (T:6727)はストップ高水準で取引を終えた。
一方、ソフトバンクG (T:9984)が軟調で、ファーストリテ (T:9983)は小幅に下落。
レーザーテック (T:6920)は好決算ながら売りに押され、通期予想が市場の想定を下回ったZHD (T:4689)は10%を超える下落となった。
また、テクマト (T:3762)や竹本容器 (T:4248)が東証1部下落率上位に顔を出し、ISID (T:4812)はストップ安を付けた。