6日の日本株市場は引き続き堅調な相場展開が見込まれる。
5日の米国市場ではNYダウが542ドル高、ナスダックは300ポイントを超える上昇となった。
大統領選で民主党のバイデン候補が獲得選挙人数を拡大したため想定されていたよりも早く結果が判明するとの期待のほか、連邦公開市場委員会(FOMC)では、市場の予想通りゼロ金利や量的緩和の据え置きを発表、パウエル議長も一段とハト派姿勢を強めたため長期にわたり大規模緩和が維持されるとの見方も支援し終日堅調推移となった。
シカゴ日経225先物清算値は大阪比145円高の24265円。
円相場は1ドル103円50銭台で推移している。
シカゴ先物にサヤ寄せする格好から買い先行となろう。
前日までの上昇で日経平均は節目の24000円を突破してきており、目先筋の利益確定の流れは意識されやすいところではある。
決算発表が本格化しているほか、週末要因もあってポジションを圧縮する流れもあると考えられる。
一方で、先週末の23000円割れからの急速な切り返しにより売り方のショートカバーのニーズは強そうである。
海外勢による売り越し基調の流れが続いていたこともあり、年初来高値が射程に入っている状況において、ヘッジに伴う押し目買い意欲が意識されやすいところである。
また、ナスダックは直近戻り高値に接近してきており、9月の最高値も射程に入ってきている。
アップルなど大型テック株の見直しの流れも強まってきており、指数インパクトの大きい値がさハイテク株のほか、マザーズ銘柄への物色に対する期待値が高まろう。
マザーズ指数は前日までの上昇で25日線に接近してきており、これを突破してくるようだと足元で物色が再燃してきている時価総額上位の主力銘柄や直近IPO銘柄への資金流入が意識されてくる可能性がありそうだ。
為替市場では1ドル103円台に円高が進んでいるため、相場全体の重石になる可能性がありそうだが、24000円固めが意識されてくるようだと押し目待ちの買いが強まることも考えられそうである。
また、任天堂 (T:7974)が昨夕に決算を発表しており、通期計画を上方修正している。
営業利益予想は強気なコンセンサス水準まで修正しており、ADR市場では強い値動きをみせている。
任天堂の強い値動きがセンチメントを明るくさせてきそうである。