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アングル:S&P500種指数、テスラ急騰で大型株の影響力拡大へ

発行済 2020-11-20 14:16
更新済 2020-11-20 14:18
© Reuters. アングル:S&P500種指数、テスラ急騰で大型株の影響力拡大へ

[19日 ロイター] - 19日の米株式市場では、S&P総合500種指数 (SPX)への採用が決まった電気自動車(EV)大手テスラ (O:TSLA)が続伸し、時価総額5000億ドルが視野に入った。

米株式市場の指標である同指数は、これまで以上に超大型成長株の値動きに左右される傾向が強まりそうだ。

テスラ株はこの日、2.6%上昇。S&Pダウ・ジョーンズ・インデックスが16日に指数採用を発表してから、20%以上値上がりしている。

テスラ株は12月21日に同指数に採用される予定で、指数連動型ファンドによる約500億ドルの投資が見込まれている。[nL4N2I44WE]

新型コロナウイルスの流行を受けて、クラウド・コンピューティングやオンライン・ショッピングなどの利用が拡大する中、アップル (O:AAPL)、マイクロソフト (O:MSFT)、アマゾン・ドット・コム (O:AMZN)、フェイスブック (O:FB)など、米大手企業の株価は急伸。中小のライバルに対するリードを広げており、株価指数に及ぼす影響力が一段と高まっている。

S&Pダウ・ジョーンズ・インデックスのアナリスト、ハワード・シルバー・ブラット氏は「経済の急激な変化でトップ企業への一極集中が加速している。こうした企業は繁栄し、一段と大きくなった。このため、持てる者と持たざる者が存在する結果となっている」と述べた。

テスラ株は今年、約500%上昇。自動車メーカーとしては、世界最大の時価総額を誇り、生産台数で大きく見劣りにするにもかかわらず、ライバルのトヨタ (T:7203)、フォルクスワーゲン (DE:VOWG_p)、ゼネラル・モーターズ(GM) (N:GM)を大幅に引き離している。

テスラ株を保有するグローバルト・インベストメンツ(アトランタ)のシニア・ポートフォリオ・マネジャー、トム・マーティン氏は「テスラは、技術力でビジネスを激変させた象徴的な存在だ」と述べた。

テスラの時価総額は、現在4700億ドル。S&P総合500種指数は、テスラの組み入れにより、大型株の影響力が一段と増すことになる。リフィニティブのデータによると、テスラの時価総額はビザ (N:V)を上回り、バークシャー・ハザウェイ (N:BRKa)を若干下回る。同指数採用銘柄では時価総額7位となる見通しだ。

テスラの時価総額は現在、GMとフォード・モーター (N:F)の合計時価総額の約5倍に達している。

ただ、一握りの企業が株式市場を大きく動かすのは珍しいことではない。

S&Pダウ・ジョーンズ・インデックスによると、現在、アップル、マイクロソフト、アマゾン、アルファベットがS&P総合500種指数に占める比率は約20%。1976年も、IBM (N:IBM)、AT&T (N:T)、エクソン、GMで約20%を占めていた。

今週は、テスラ株のコールオプションの取引高も増加している。

サスケハナ・フィナンシャル・グループのデリバティブ戦略共同トップ、クリストファー・マーフィー氏によると、テスラ株は、買いが膨らんだ後、ディーラーがヘッジを入れたため、11月限のオプションの期日が切れる20日には、一段と上昇する可能性がある。

テスラ株の約20%はイーロン・マスク最高経営責任者(CEO)ら内部関係者が保有。S&P総合500種指数は、市場で実際に入手できる株式数でウエート付けしているため、テスラが同指数に及ぼす影響力はやや低下し、同指数採用銘柄で8位となる見通し。同株が占める比率は1%強で、ジョンソン・エンド・ジョンソン (N:JNJ)をわずかに下回るとみられている。

市場では、テスラ株の急伸に警戒感を持つ投資家も少なくなく、同株は最も空売りが多い銘柄となっている。S3パートナーズの分析によると、空売り残高は4日間で合計40億ドル減少した。

ここ数年のS&P総合500種指数の上昇は、大手IT企業に負うところが大きく、こうした銘柄には引き続き資金が流入している。

ただ一部では、高値警戒感から大手ITが敬遠されるようになれば、市場全体に悪影響が及ぶとの懸念も浮上している。

マーティン氏は「これらの企業が、唯一の成長源となっている。ただ、いずれ新たな企業が参入し、価値を生み出していくだろう。そうなれば、こうした企業の一部は逆風に見舞われることになる」と述べた。

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