[日経平均株価・TOPIX(表)]日経平均;26732.85;-23.39TOPIX;1779.01;+2.80[寄り付き概況] 11日の日経平均は23.39円安の26732.85円と続落して取引を開始した。
前日10日の米国株式相場はまちまち。
ダウ平均は69.55ドル安の29999.26ドル、ナスダックは66.86ポイント高の12405.81ポイントで取引を終了した。
週次失業保険申請件数が前週から大幅に増加したため、景気回復が停滞するとの懸念が強まり寄り付き後下落した。
米食品医薬品局(FDA)が早ければ本日中にもコロナワクチンの緊急使用許可を認可するとの期待や、ムニューシン米財務長官が追加経済対策協議でかなりの進展があったと報告すると下げ幅を縮小した。
米国株式相場を受けた今日の東京株式市場は、やや売りが先行した。
米国景気の先行き不透明感が意識されたほか、新型コロナ感染拡大を受け政府がGoToトラベルを一時停止する検討を始めたと報じられたことなどから足元景気への悪影響が懸念され、買い手控え要因となった。
また、外為市場で1ドル=104円10銭前後と昨日15時頃に比べ20-30銭ほど円高・ドル安方向に振れたことも株価の重しとなった。
一方、欧州中央銀行(ECB)が半年ぶりとなる追加金融緩和を決めたことなどが株価支援要因となり、寄り後、日経平均は一時上げに転じた。
市場では、株式非公開化を巡る思惑でソフトバンクG (T:9984)が活況となっており、同社株の値動きによっては指数の振れ幅が大きくなる可能性があるとの指摘もあった。
今日は株価指数オプションと日経平均先物12月物の特別清算指数(SQ)算出日。
SQ値はQUICK試算で26713.47円だった。
セクター別では、その他金融、空運業、不動産業、建設業、陸運業などが値下がり率上位、非鉄金属、輸送用機器、鉱業、その他製品、卸売業などが値上がり率上位に並んでいる。
東証1部の売買代金上位では、ソフトバンクG、ファーストリテ (T:9983)、ダイキン (T:6367)、村田製 (T:6981)、ホンダ (T:7267)、信越化 (T:4063)、キーエンス (T:6861)、日立 (T:6501)、オムロン (T:6645)、OLC (T:4661)などが下落。
他方、トヨタ (T:7203)、任天堂 (T:7974)、ソニー (T:6758)、エムスリー (T:2413)、リクルートHD (T:6098)、三菱UFJ (T:8306)、NTT、ソフトバンク (T:9434)、アステラス薬 (T:4503)、セコム (T:9735)、バンナムHD (T:7832)などが上昇している。