[ブリュッセル 12日 ロイター] - 欧州連合(EU)の外相は12日、欧州と世界を結ぶグローバルなインフラ計画を立ち上げることで合意した。中国の広域経済圏構想「一帯一路」に対抗するもので、同様な構想は既に先進7カ国(G7)が打ち出している。
EUは2022年からの「コネクティビティ」計画の行程表を策定。
ドイツのマース外相は記者団に「中国が経済・財政的手段を用いて、世界各地で政治的影響力を高めようとしている。これを嘆いていても仕方がない。代替選択肢を提供しなければならない」とし「EUは米国と緊密に連携することが重要だ」と述べた。
EUは既に日本やインドとパートナーシップを結び、欧州とアジアを結ぶ輸送、エネルギー、デジタルプロジェクトで連携している。
G7は、開発銀行の活用や、欧米政府のノウハウ提供などを通じて、インフラパートナーシップの透明性を高めたいと考えている。
「A Globally Connected Europe」と呼ばれるEU戦略は、中国には言及していない。ルクセンブルクのアセルボーン外相は、ドイツの自動車メーカーの販売台数が毎年、国内よりも中国のほうが多いと指摘し、中国の扱いに注意が必要との認識を示した。