ノキア（NOK）は、光ネットワークを扱う部門を強化するため、インフィネラ（INFN）を23億ドルで買収することで合意に達した。この発表を受け、INFNの株価は金曜日の市場開始前に19％近く上昇した。
5Gモバイル・アンテナや通信インフラで知られるノキアは、ネットワーク・ソリューションを提供するインフィネラと手を組むことで、光ネットワーク業界で営業利益率を2桁にするという目標をより早く達成できると考えている。
今回の買収により、ノキアのネットワーク・インフラ部門は、海底ネットワーク事業の売却と合わせて、固定回線ネットワーク、インターネット・プロトコルに基づくネットワーク、光ネットワークに集中する体制に再編される。
買収価格はインフィネラの1株あたり6.65ドルに設定されており、これはインフィネラの株価が水曜日につけた終値より28％高い。ノキアは買収総額の少なくとも70％を現金で支払うが、残りの30％はノキアの米国預託証券の形でインフィネラ株主に支払うことができる。
総買収額23億ドルには、インフィネラの転換社債7億6,000万ドルの買い戻しも含まれる。ノキアは、この買収により、買収完了後1年目から対前年比で1株当たり利益（EPS）が増加し、2027年までには比較可能なEPSが10％以上増加すると見込んでいる。
「この買収により、ノキアの主要な光システム部門が強化されるだけでなく、コヒーレントデジタル信号処理（DSP）の専門知識、先進的なフォトニック集積回路（PIC）技術、コヒーレントに接続可能な一連の製品とこれらの製品のロードマップ、製造、テスト、パッケージングのための米国の施設がもたらされる」と、Stifelの金融アナリストは見ている。
同時に、これらのアナリストはINFN株のレーティングをHoldに下げ、目標株価を6.65ドルに引き下げた。
「我々は、同社が新製品戦略を効果的に実施しているという意見にもかかわらず、電気通信セクターの継続的な困難が、INFNに中期的な経営課題をもたらすと考えている」とアナリストは指摘した。
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