BMOキャピタル・マーケッツのアナリストは、アルファベット（GOOGL）の目標株価を215ドルから222ドルに修正した。この変更は、人工知能技術の成功により、同社の検索部門とYouTube部門に対する信頼が高まったことを反映している。
米国では、アルファベットの検索市場シェアは昨年1年間で1.3ポイント、世界規模では3.1ポイント伸びている。アナリストたちは、この成長はユーザーが同じ検索をより頻繁に行うようになったためだと考えている。このような行動は、多くのアプリケーションに会話エージェントが広く統合され、ユーザーがより頻繁に関与することを促しているためでもあります。
「従って、2024年第2四半期のサーチの売上予測を、前年同期比13.5%増とし、13%増の予測から修正します。この調整は、さまざまな事業分野での持続的な業績と、当社の業界評価による予想以上の好結果に基づくものです」とアナリストは報告書で説明している。
アナリストはまた、2024年のユーチューブの純収入が0.2〜0.4ポイント上昇すると予測している。この予測は、TikTokへの広告費が15～30％減少することを前提としている。TikTokへの広告費が半減した場合、ユーチューブの収入は0.6ポイント増加する可能性がある。TikTokの広告を完全に排除した場合、ユーチューブの収益は現在の予測より0.9ポイント上昇する可能性がある。
YouTubeはグーグルの人工知能ツールからもメリットを得ている。注目すべき改善点としては、Studioモバイルアプリケーションから直接動画をアップロードできるようになったこと、YouTube Createが8カ国から21カ国に増えたこと、長い動画を短いクリップに自動変換できるようになったこと、コンテンツ制作者が人工知能を利用して収益を得られるようにする新しい広告ツールなどがある。
「これらの機能強化は、米国のコネクテッド・テレビ（CTV）プラットフォームの視聴時間の増加と継続的な市場シェアの拡大につながっている」とアナリストは見ている。
BMOのアナリストはまた、グーグル・クラウドの業績が顕著に伸びると予測している。BMOのアナリストは、グーグル・クラウドの売上高が28%増加すると予想し、2024年後半にはさらに大きな成長が見込まれるとしている。この楽観的な見方は、一般的な人工知能タスクの増加が予想されることと、上半期に比べて下半期の比較がより有利になることに基づいている。
同投資銀行は、2024年と2025年のグーグル・サーチの売上予想をそれぞれ1960億ドルと2170億ドルに若干引き上げた。この数字は、前回の予想である1,950億ドルと2,160億ドルからの増加である。さらに、YouTubeの収益は2024年に370億ドル、2025年に430億ドルに達すると予想している。
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