アップル（AAPL）の中国本土におけるiPhone出荷台数は、2024年第2四半期に約4％減少したと、テクノロジー市場アナリスト会社Canalysが報告した。
Canalysのレポートを参照したBloombergの記事によると、アップルの出荷台数は3.9％減少し、その間に出荷されたiPhoneは1,000万台を下回った。
しかし、Bloombergは、中国の公式携帯電話登録台数がiPhoneへの関心の高まりを示し、4月と5月に登録台数が40％以上増加したと指摘した。ただし、この数字は実際の販売台数ではなく、消費者の初期の関心を示すものであり、Canalysのような第三者企業の出荷台数データとは一致しない可能性があることに留意する必要がある。
中国のスマートフォン市場は全体的に拡大し、出荷台数は前年比10％増の7,000万台以上となったが、Canalysの報告によると、アップルの市場シェアは前年比2％減の14％に低下し、アップルは6位となった。
Vivoは、「618」ショッピング・フェスティバルの期間中、実店舗とオンライン・プラットフォーム双方での活発な販売に牽引され、1,310万台の端末を出荷し、市場シェア19％を獲得して首位の座を奪還した。2位はOPPOで1,130万台の出荷となった。
HONORは前年比4％増の1,070万台で3位、Huaweiは成長率はやや低下したものの1,060万台で4位だった。
シャオミは、初の電気自動車SU7の大規模なマーケティングキャンペーンや、K70やフラッグシップ14シリーズの好調な販売に支えられ、前年比17%増の1,000万台を出荷し、トップ5に返り咲いた。
「中国市場は現在、世界の回復傾向と同様のペースで進んでいる」とアナリストは述べた。この改善は、全国規模の大規模な販売イベントや、オンライン小売業者と提携したスマートフォン・メーカーによる協調的な販促努力によるものだ。
しかし、アップルは中国で困難に遭遇している。「アップルは中国本土で成長の行き詰まりを経験している。同社の現在の流通戦略は、十分な在庫水準を確保し、小売価格を安定させながら、小売パートナーの利益率を守ることを目的としている」とアナリストは述べている。
こうした障害にもかかわらず、中国市場のハイエンド・セグメントにおけるアップルの見通しは引き続き良好である、とカナリスは述べている。
今後について、アナリストは2024年後半の市場に影響を与える3つの主要トレンドを特定した。ファーウェイのHarmonyOS Nextの導入、国内企業による人工知能インフラへの投資、そして中国ブランドの国際的な成長である。
中国のスマートフォン市場は復活の兆しを見せているが、アップルは競争の激化と市場環境の変化を乗り越えて地位を向上させることが課題となっている。
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