シェブロン（CVX）は金曜の朝、第2四半期の決算を発表し、利益が金融アナリストの予想に届かなかったことを明らかにした。これは、重要な地域で過去最高の生産量を達成したにもかかわらず、石油精製からの利益が減少したためである。
この発表後、同社の株価は2.4％下落した。
シェブロンの調整後利益は47億ドル、1株当たり2.55ドルで、アナリスト予想平均の2.94ドルを下回った。同社の売上高は511億8000万ドルで、アナリスト予想の486億8000万ドルを上回った。
シェブロンの全世界における石油および類似資源の1日当たりの総生産量は、前年比11%増の329万バレルとなった。この増加は主に、PDCエナジーの買収と、パーミアン盆地およびデンバー・ジュールズバーグ盆地での事業による好調な業績によるものである。しかし、これらのプラス要因は、オーストラリアでの生産中断により多少相殺された。
シェブロンのマイク・ワース会長兼最高経営責任者（CEO）は、「当四半期は、高水準の生産を達成し、世界各地で探鉱活動を改善し、過去2年間で総額500億ドルを超える分配を行うなど、株主への確実な利益還元を継続した」と述べた。
生産量は増加したものの、同社の収益は前年同期比で減少した。この減益の主な要因は、石油精製品の販売による利益が減少したこと、昨年にはあった有益な税項目がなかったこと、為替が不利であったことです。
米国におけるシェブロンの石油精製事業の収益は、精製利益の減少および操業コストの増加により、前 年同期の10億8,000万ドルから2億8,000万ドルに減少しました。海外精製事業の利益も減少し、前年同期の4億2,600万ドルから3億1,700万ドルに減少した。
将来に向けて、ワースは次のように述べています。"最近、操業中断に直面し、精製利益が芳しくなかったとはいえ、長期的には収益とキャッシュフローを大きく成長させることができる強い立場にあります"。
さらに、シェブロンは本社をカリフォルニア州サンラモンからテキサス州ヒューストンに移転することを決定し、いくつかの首脳陣の交代を発表した。
石油、精製品、ガスを統括する部門のエグゼクティブ・バイス・プレジデントであるナイジェル・ハーンは、35年勤めたシェブロンを退職する。現在シェブロンの副会長であるマーク・ネルソンは、2024年10月1日より同部門の責任者となる。
さらに、人事担当副社長兼最高経営責任者のロンダ・モリスが、31年間勤めたシェブロンを退職する。現在、石油・精製品・ガス部門の人事担当副社長であるミシェル・グリーンがモリスの後任となる。最後に、パイプライン・輸送・化学品部門を統括するコリン・パーフィット副社長が、シェブロンに29年間勤務した後、退職する。アンディ・ウォルツは2024年10月1日より、川下・川中・化学品部門を統合した部門の社長に就任する。
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