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株式投資でディフェンシブなポジションをとるための低ボラティリティETF2選

発行済 2022-03-28 21:06
更新済 2020-09-02 15:05

この数ヶ月、株式市場は厳戒態勢にあり、様々な逆風が投資家と市場を揺さぶっている。まず、3月16日の利上げに続き、米連邦準備制度理事会(FRB)は、高止まりするインフレ水準を抑制するために、さらなる利上げに躊躇しないことを明らかにした。

一方、ブレント原油WTIの原油価格は、過去最高値に近い水準にある。また、地政学的な懸念やサプライチェーンの危機も収まる気配がない。

現在、「恐怖指数」とも呼ばれるCBOEボラティリティ・インデックス(VIX)は20.80前後で推移しており、1月以降20%以上上昇している。しかし、3月上旬につけた直近の高値からは下落している。

しかし、ボラティリティは新たな市場のトレンドとなっている。その結果、リスクを嫌う投資家は、ボラティリティの高い市場に対応できる株式や上場投資信託(ETF)を探している。

SPGI による調査では下記のとおりだ。

「低ボラティリティは、2008年の金融危機以来10年間、重要なファクターとなっている(中略)低ボラティリティ株は、定義上、低リスクを示すが、長期的にはベンチマークを上回るパフォーマンスを創出している。」

そこで、この記事では、よりリスクの低い投資先を求める読者にとって魅力的な2つのETFを紹介しよう。

1. Invesco S&P 500 High Dividend Low Volatility ETF

  • 現在価格:47.15ドル

  • 52週間のレンジ:41.50ドル~47.17ドル

  • 配当利回り:3.30%

  • 経費率:年率0.30%

当社の最初のETFである Invesco S&P 500® High Dividend Low Volatility ETF (NYSE:SPHD) は、S&P 500の高配当銘柄で、かつSP500構成銘柄で変動が小さいものに投資することができるものである。2012年10月の運用開始以来、同ETFの純資産は34億ドルに達している。

SPHD 週次チャート

配当利回り加重型のS&P500低ボラティリティ高配当指数に連動するSPHDは、現在52銘柄を保有している。

セクター別では、公益事業(20.82%)、生活必需品(18.65%)、不動産(12.16%)、ヘルスケア(11.34%)、エネルギー(9.56%)、素材(7.73%)の順となっている。一方、ポートフォリオの4分の1以上が組入上位10銘柄で占められている。

エネルギーインフラ関連銘柄のWilliams Companies (NYSE:WMB)やKinder Morgan (NYSE:KMI)、喫煙具メーカーのAltria Group (NYSE:MO)、石油大手のChevron (NYSE:CVX)、通信大手のAT&T (NYSE:T)、電力会社の大手PPL Corporation (NYSE:PPL)などが上位を占めている。

このETFは、年初来で約4.1%、過去12ヶ月で9%以上の上昇を記録している。株価収益率(PER)と株価純資産倍率(PBR)は、それぞれ13.90倍と2.25倍となっている。

SPHDは3月25日に過去最高値を更新した。ボラティリティの高い環境下でオール・ウェザー(全天候型)ETFをみつけるのは、必ずしも容易なことではない。しかしこのETFの分散と利回りは魅力的である。最近の価格の上昇を考えると、46.5ドル以下へ下落した場合には、そこからの下落余地は限定的となるため、長期投資家にとって妙味のある選択かもしれない。

2. iShares MSCI USA Min Vol Factor ETF

  • 現在価格:76.78ドル

  • 52週間のレンジ:67.65ドル ~ 81.33ドル

  • 配当利回り:1.33%

  • 経費率:年率0.15%

次にご紹介するのは、 iShares MSCI USA Min Vol Factor ETF (NYSE:USMV)である。こちらも、幅広い市場と比較して比較的低いボラティリティ特性を持つ米国株式へのエクスポージャーを提供するものである。

つまり、統計的な変動率であるベータ値が低い銘柄に投資するETFである。読者の多くは、S&P500指数のベータが1.0とされていることをご存じだろう。

したがって、低ベータ銘柄は、ベータ値が1.0未満であり、時間の経過とともにS&P500よりも揺れが小さくなることになる。例えば、ある銘柄のベータが0.9だとしよう。市場全体が1.0%動けば、その銘柄は0.9%動くと予想される。

USMV 週次チャート

2011年10月の設定以来、279億ドルの純資産を蓄積している人気ETFである。USMVは現在172銘柄を保有しており、組入上位10銘柄でポートフォリオのほぼ16%を占めている。

情報技術系の企業が22.91%でETFの組入割合が最も大きい。以下、ヘルスケア(18.12%)、生活必需品(11.31%)、通信(10.37%)、産業(8.75%)、公益(7.98%)、金融(7.66%)となっている。

著名な食料品店Kroger (NYSE:KR)、ヘルスケア界の巨人Johnson & Johnson (NYSE:JNJ)、Warren Buffett率いるBerkshire Hathaway (NYSE:BRKb)、Regeneron Pharmaceuticals (NASDAQ:REGN)、金生産企業のNewmont Goldcorp (NYSE:NEM) などが名を連ねている。

同ETFは1月以降5%程度下落しているが、過去52週間のリターンは+10.5%である。2021年12月下旬に過去最高値を更新した。

現在、USMVは、PERの23.73倍、PBRの4.58倍で取引されている。投資家にとって重要な役割を担っている。

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