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安川電、第3四半期受注は過去最高 部材不足で見通し据え置き

発行済 2022-01-11 17:18
更新済 2022-01-11 17:36
© Reuters.   1月11日、安川電機は、2022年2月期の連結営業利益(国際会計基準)見通しを580億円と従来計画から据え置いた。写真は2019年12月、都内で開かれた国際ロボット展に

[東京 11日 ロイター] - 安川電機は11日、2022年2月期の連結営業利益(国際会計基準)見通しを580億円と従来計画から据え置いた。第3・四半期の連結受注高は1430億円と過去最高額に達したものの、東南アジアの工場停止などに伴う部材不足の影響を加味したという。

第1・四半期、第2・四半期の決算発表時と連続して営業利益を上方修正した追い風環境に大きな変化はない。「半導体や電子部品市場が世界的に拡大し、自動車向けでもEV(電気自動車)対応、リチウムイオン電池関連などの設備投資が加速している」(広報部)といい、各事業、各地域で業績が伸長している。

それでも3回連続の上方修正を見送ったのは、半導体やコネクタなど部材不足の影響が不透明なため。現時点では必要な部材を集めながら生産を続けているものの、強含む受注の中には、同社のそうした状況を見越した「前倒しや仮需が含まれている可能性もある」(同)という。

最近の円安進行を受けて、通期の想定為替レートは1米ドル=109.00円から113.00円へ、1中国人民元=16.80円から17.80円ヘ修正。増収効果は数億円となる見通し。

IBESがまとめたアナリスト21人のコンセンサス予想では、22年2月期通期の連結営業利益の平均値は593億円だった。

(基太村真司)

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