[香港 11日 ロイター] - 中国の不動産開発業者、広州富力地産(R&Fプロパティーズ)は、13日に満期を迎える7億2500万ドルの外貨建て社債について、買入消却および満期延長に合意したとみられる海外債券保有者への手数料として1億0400万ドルを充てると発表した。デフォルト(債務不履行)回避の一助となる可能性がある。
富力地産は先週5日、資産売却が予定通り進まず、7億2500万ドルの外貨建て債の買い戻し資金が不足していると表明。外貨建て債買い戻しに当たり、1)元本1000ドルにつき17%割り引いて買い取り、2)保有債券の半分を上限に割引なしのフルで買い取り、の2つの選択肢を提示し、債券保有者の71.7%が1番目の選択肢を、24.2%が2番目を選択したとしていた。
11日付の証券取引所への提出書類によると、今回の合意により同社債の残高は6億0860万ドルとなり、新たな満期は6カ月延長されて7月13日となる。