[ロンドン 3日 ロイター] - IHSマークイットが3日発表した2月の英国のサービス部門購買担当者景気指数(PMI)改定値は60.5と前月の54.1から大幅に上昇した。速報値の60.8から小幅下方改定されたが、昨年6月以来の高水準となった。
一方、値上げを行った企業の割合は比較可能な1996年7月以降で最大だった。
総合PMIは59.9と1月の54.2から上昇し、こちらも2021年6月以来の高水準となった。
IHSマークイットのエコノミクスディレクター、アンドリュー・ハーカー氏は「2月のPMIは心強いものだが、インフレの状況は依然として成長を抑制する可能性がある」と指摘し「ロシアのウクライナ侵攻がサービス部門と経済全体にどのような影響を与えるかまだ見通せない」と語った。
IHSマークイットによると、調査対象となった企業の約3分の1が1月に値上げを行った。多くが給与、燃料、光熱費、食品などの原材料のコスト上昇を報告した。
サービス部門の投入コスト指数は過去2番目の高水準で、製造業の同指数が10カ月ぶりの水準に低下したのとは対照的な結果となった。