東京外為市場・午後3時＝ドル104円後半に上昇、株高で1月16日以来の高値

［東京　２日　ロイター］ - 　　　
　　　　　　　　　　ドル／円 JPY= 　　ユーロ／ドル EUR= 　　ユーロ／円 EURJPY=
午後３時現在　　　１０４．８１／８３　１．３１１９／２３　１３７．５１／５５
正午現在　　　　　１０４．７６／７８　１．３１２０／２４　１３７．４５／４９
午前９時現在　　　１０４．３４／３６　１．３１２９／３３　１３７．００／０４
ロンドン午後３時　１０４．２３／２４　１．３１３３／３７　１３６．８９／９３

午後３時のドル／円 JPY=EBS は、前日ロンドン市場午後３時時点に比べてドル高／
円安の１０４円後半。内閣改造に伴うアベノミクスの加速期待で日経平均株価 .N225 が
上昇。ドル／円は投機筋を中心に買い進められ、１月１６日以来の高値をつけた。

朝方のドル／円は１０４．３５円付近でこう着感を強めていたが、仲値にかけて実需
筋のフローが流入。株高にも支援されて強含んだ。仲値通過後は、インターバンクや海外
投機筋中心に買いが広がり、午後１時過ぎに１０４．８７円まで上昇した。

市場では、自民党の塩崎恭久政調会長代理が厚生労働相で入閣と報じられ、年金積立
金管理運用独立行政法人（ＧＰＩＦ）改革の進展に期待が膨らんだという。ドル／円は株
価の上昇を眺めながら目先のレジスタンスポイントだった１０４．５０円を一気に突破し
た。

外銀関係者からは「みんな１０５円トライは（雇用統計のある）週末と考えていたの
で、少し虚を突かれた感じだ。予想より上げが早いので、きょうの米ＩＳＭ製造業景況指
数を材料に１０５円を試す展開もあり得る」との声が出ていた。


＜日銀追加緩和の思惑も＞

海外市場では、本田悦朗静岡県立大学教授の発言が話題を呼んでいたという。本田
氏は１日、ロイターとのインタビューで、消費税の再増税による経済へのショックを補う
には「追加緩和や補正予算などが必要になる」とし、再増税を延期した場合でも、経済情
勢次第では「追加緩和が求められる可能性はある」と指摘した。

アナリストらによると、実質賃金のマイナスから抜け出すまでは、消費税の再増税に
ついて、その最終判断の時期も含めて、先送りすべきとの議論が広がっているという。

本田氏は安倍晋三首相の経済ブレーンとして内閣官房参与を務める。現時点では、安
倍首相は１２月上旬に２０１５年１０月の消費税率１０％への引き上げの是非を最終的に
判断する予定。


＜豪中銀の政策金利据え置きには反応薄＞

午後に入って、オーストラリア準備銀行（ＲＢＡ、中央銀行）が、政策金利のオフィ
シャルキャッシュレートを２．５０％に据え置いたと発表した。市場の予想通りで、為替
の反応も限定的だった。

スティーブンスＲＢＡ総裁は声明で「現時点で出ている指標を踏まえると、金利の安
定期間を設けることが最も賢明とみられる」と指摘した。

豪ドル／円は正午前、キャリートレード需要を背景に９７．５７円まで上昇し、昨年
５月以来１年３カ月ぶりの高値をつけていた。





(杉山健太郎)
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