欧州株式市場サマリー（24日）

［２４日　ロイター］ -
（カッコ内は前営業日比）
ＦＴ１００種総合株価指数（ロンドン） .FTSE
　終値　　　　　　6706.27（＋30.19）
前営業日終値　　　6676.08（‐97.55）

クセトラＤＡＸ指数（フランクフルト） .DAX
　終値　　　　　　9661.97（＋ 66.94）
前営業日終値　　　9595.03（‐154.51）

ＣＡＣ４０種平均指数（パリ） .FCHI
　終値　　　　　　4413.72（＋54.37）
前営業日終値　　　4359.35（‐83.20）

＜ロンドン株式市場＞　ＦＴ１００種総合株価指数 .FTSE が３０．１９ポイント（
０．４５％）高の６７０６．２７と反発して取引を終えた。分社化計画を発表した英豪系
資源大手のＢＨＰビリトン BLT.L が買われたほか、欧州中央銀行（ＥＣＢ）のドラギ総
裁が金融緩和を長期にわたって維持すると発言したことが支えとなった。
ＢＨＰビリトンは３．２％上昇。ＦＴ１００種の中で最も大きく伸びた。アルミニウ
ムや石炭、マンガン、ニッケル、銀の事業を分離・独立（スピンオフ）させ、シドニーと
ヨハネスバーグ、ロンドンに上場すると発表したことが好感された。
ＥＣＢのドラギ総裁は２４日、ユーロ圏のインフレ率を２％の水準に引き上げること
が目標だと強調し、長期にわたって緩和的な金融政策を維持する考えを示した。
合併・買収（Ｍ＆Ａ）の話が浮上している通信大手ボーダフォン VOD.L は２．８％
上昇した。欧州委員会（ＥＣ）が通信大手に課しているネットワーク接続料規制を緩和す
る方向に動いているとの関係筋の話も支えになった。
金・銀生産のフレスニロ FRES.L は２．２％の値上がりだった。ＵＢＳが「最も推奨
する（most preferred)」株の一覧にフレスニロを加えたことが好感された。米鉱業大手
ニューモント・マイニング NEM.N からメキシコの金生産会社ペンモントの株を買収した
ことも評価された。

＜欧州株式市場＞　反発して取引を終えた。イタリアの９月の消費者信頼感指数が４
カ月ぶりに上昇したことで、同国の株が好調だった。
ＦＴＳＥユーロファースト３００種指数 .FTEU3 は１０．９２ポイント（０．７９％
）高の１３８５．７７で引けた。ＤＪユーロＳＴＯＸＸ５０種指数 .STOXX50E は３８．
０８ポイント（１．１９％）高の３２４４．０１だった。イタリアの主要株価ＦＴＳＥ・
ＭＩＢ指数 .FTMIB は１．６７％上昇した。
欧州中央銀行（ＥＣＢ）のドラギ総裁が、ユーロ圏のインフレ率を２％の水準に引き
上げるため、長期にわたって緩和的な金融政策を維持すると言明したことも支援材料とな
った。
ドイツのＩＦＯ業況指数が５カ月連続で低下し、２０１３年４月以来の低い水準とな
ったが、ＥＣＢの景気刺激策への期待が市場心理の悪化を防いだ。
オランダの貨物輸送会社ＴＮＴエクスプレス TNTE.AS は欧州の経済成長の低迷を理
由に第３・四半期の利益が減る可能性を示し、株価が９．６％下落した。