東京株式市場・前場＝反発、米株高や需給要因で年初来高値を更新

［東京　２５日　ロイター］ -
日経平均 .N225
前場終値 16364.74 +197.29
寄り付き 16327.19
安値／高値 16303.91─16365.04

東証出来高(万株) 116814
東証売買代金(億円) 10938.50


前場の東京株式市場で日経平均は反発。上げ幅は２００円に迫り、１９日の年初来高値１
万６３６４円０８銭を更新した。前日の米国株が上昇したうえ、ドル／円 JPY=EBS が１
０９円台前半と円安含みで推移していることが支援材料となり、主力株中心に買いが先行
。９月期末の配当権利取りの動きや配当分の再投資に伴う先物買い期待など需給要因も下
支えした。ＴＯＰＩＸやＪＰＸ日経インデックス４００も年初来高値を切り上げた。

市場筋によると、９月末配当分の再投資はＴＯＰＩＸ連動ファンドで約１４００億円
、先物換算で１．１万枚と観測され、きょう大引けまでに再投資が行われるという。中間
配当は過去最高水準とみられており、「アマダ 6113.T に代表されるように企業がＲＯＥ
向上を意識し始めている証拠。今後も配当や自社株買いなど株主還元に積極的になる企業
が増えてくる」（ＳＢＩ証券シニアマーケットアナリストの藤本誠之氏）と期待する声が
出ていた。

個別銘柄では、ユーシン 6985.T が反発。２４日、自己保有株を除く発行済み株式総
数の５．３２％に当たる１５０万株、取得総額１０億円を上限とする自社株買いを実施す
ると発表し、材料視された。
半面、キリン堂ホールディングス 3194.T が反落。消費増税前の駆け込み需要の反動
や記録的な大雨など天候不順を理由に２０１５年２月期連結業績予想を下方修正し、嫌気
された。

東証１部の騰落数は、値上がり１２６８銘柄に対し、値下がりが４１９銘柄、変わら
ずが１４３銘柄だった。
　

(杉山容俊)
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