[8日 ロイター] -
(カッコ内は前営業日比)
FT100種総合株価指数(ロンドン) .FTSE 終値 6482.24(‐13.34) 前営業日終値 6495.58(‐68.07)
クセトラDAX指数(フランクフルト) .DAX 終値 8995.33(‐90.88) 前営業日終値 9086.21(‐123.30)
CAC40種平均指数(パリ) .FCHI 終値 4168.12(‐41.02) 前営業日終値 4209.14(‐77.38)
<ロンドン株式市場> 続落。エボラ出血熱の感染確認がアフリカ以外にも広がって いることで旅行関連株が売られた。 欧州最大の旅行会社であるTUIトラベル TT.L は3.9%、格安航空会社(LCC )のイージージェット EZJ.L は0.8%下落した。 通信ネットワークテストを手掛けるスパイレントコミュニケーションズ SPT.L は、 米国や中国での業績が振るわなかったと発表したことが嫌気され、株価が7.7%下落し た。 小売大手テスコ TSCO.L や製糖のテート・アンド・ライル TATE.L が最近、業績見通 しを下方修正したこともあり、企業決算に対する投資家の期待には陰りが出ている。 中国やドイツでは軟調な経済指標が立て続けに発表された。前日には国際通貨基金( IMF)が世界経済の成長見通しを引き下げたこともあり、相場の重しとなっている。
<欧州株式市場> 続落。世界経済の先行き不安の高まりが相場の重しとなった。 FTSEユーロファースト300種指数 .FTEU3 は、10.64ポイント(0.80 %)安の1319.12で引けた。DJユーロSTOXX50種指数 .STOXX50E は28 .79ポイント(0.93%)安の3053.31だった。 国際通貨基金(IMF)が前日に世界経済の成長見通しを下方修正したことが売り材 料となり、各国の株式相場が下落した。8日朝に発表された9月の中国サービス部門購買 担当者景気指数(PMI)も低下し、世界第2位の経済大国の成長鈍化を示唆したことも 嫌気された。 ドイツのクセトラDAX指数 .GDAXI は1.00%、フランスのCAC40指数<.FC HI>は0.97%低下した。
個別銘柄ではドイツの企業向けソフトウエア大手SAP SAPG.DE が3.9%の下落 。第4・四半期の受注が振るわない内容になるとみられているほか、財務責任者が社員に 経費削減を呼びかけていることが明らかになったことも懸念された。 エボラ出血熱の感染拡大に対する懸念から航空・旅行株も売られた。欧州最大の旅行 会社TUIトラベルの主要株主であるTUI・AG TUIGn.DE は3.6%、英旅行会社 トーマス・クック TCG.L は2.4%、ブリティッシュ・エアウェイズ(BA)を傘下に 持つインターナショナル・エア ラインズ・グループ(IAG) ICAG.L は0.7%値下 がりした。 エールフランスKLM AIRF.PA は、パイロットによる先月のストによる損失が5億 ユーロ(約6億3200万ドル)になるとの試算を公表し、株価が2.5%下落した。