執筆:Sam Boughedda
Investing.com – 米連邦準備制度理事会(FRB)による積極的な金融引き締めを懸念し、株式市場は回復することなく下落した。
FRB は水曜日に発表したFOMC会合の議事要旨で、インフレ抑制のためにより迅速に経済対策を講じる用意があることを示唆した。これには、当初の予想よりも早く債券のバランス・シートを縮小することも含まれる。
FRBが次に会合を開くのは5月で、4月の雇用とインフレの指標を改めて確認することになる。ロシアとウクライナ戦争の不確実性とエネルギー価格が不安定になる中、投資家は来週から始まる米国の主要企業の決算報告を注意深く見守ることになる。
一方、木曜日には新規失業保険申請件数の指標が発表されるが、最近の労働市場では、1960年代後半以来の失業率の低下がみられる。
米国上院は議会が2週間のイースター休暇に入る前に、バイデン大統領が指名する最高裁判事候補であるKetanji Brown Jackson氏について、今週中に採決する見通しである。また、バイデン大統領のコロナ対策のための100億ドルの予算も議会で審議中である。
木曜日の市場に影響を与えると思われる3点を紹介する。
1. Spiritsの決算発表
Constellation Brands Inc Class A (NYSE:STZ)は、木曜日の取引開始前に決算発表を行う。前回の発表では収益と売上が予測を上回ったが、明日もその再現が予想されている。Investing.comが調査したアナリストの予想は売上高20億2000万ドル、1株当たり利益2.10ドルである。
2. ConAgraの決算発表
ConAgra Foods Inc (NYSE:CAG)も木曜日の取引開始前に最新の四半期決算を発表する。Slim Jim、Duncan Hines、Birds Eyeなどのブランドを所有する同社は、Investing.comが調査したアナリストの予想では、28億4000万ドルの売上高で0.57ドルの1株当たり利益を発表するとみられている。
3. 政府高官の発言
イエレン財務長官は、水曜日に下院金融委員会で国際金融の現状とロシアのウクライナ侵攻に起因する「深刻な経済的影響」について証言し、明日午前10時30分(米国東部時間)に暗号資産政策と規制に関する初のスピーチを行う予定である。
また、FOMCメンバーであるセントルイス連銀総裁のBullard氏, アトランタ連銀総裁のBostic氏, そしてニューヨーク連銀総裁の Williams氏の講演がそれぞれ米国東部時間の午前9時、午後2時、午後4時5分に行われる予定である。