[13日 ロイター] - 10月のブラジル大統領選で支持率トップを走るルラ元大統領が所属する左派・労働者党(PT)の指導部は13日、ジェラルド・アルキミン元サンパウロ州知事をルラ氏の副大統領候補とすることを承認した。
アルキミン氏は中道右派のベテラン政治家。2006年の大統領選ではルラ氏に敗北した。アルキミン氏の起用で、左派政権の復活を懸念するビジネス界の懸念を抑えられるとみられている。
アルキミン氏は、PTと連携してルラ氏の副大統領候補となるため、先週、ブラジル社会党(PSB)に加入した。
PTは対立候補である極右のボルソナロ大統領に勝利するには、PSBと連携し、ルラ氏とアルキミン氏が手を組むことが不可欠との認識を示した。
アナリストは、アルキミン氏の起用について、ルラ氏の過去の汚職に不安を抱く中間層の取り込みに寄与するとの見方を示している。