[ワシントン 20日 ロイター] - 米首都ワシントンの連邦議会議事堂に近い野球場の上空で20日、陸軍のパラシュートチーム「ゴールデン・ナイツ」がパフォーマンスを行ったが、議会の警備当局に航空機飛来が事前に知らされていなかったため、議事堂から人々が避難する騒動になった。警察が明らかにした。
ペロシ下院議長は、連邦航空局(FAA)が議事堂警察への通知を怠ったことによる「とんでもない、恐ろしい間違い」と指摘。何が誤りだったのか、議会がこの出来事の検証結果を調査するとした。
議事堂警察は当初、脅威の可能性のある航空機を追跡しているとし、議事堂から人々を退避させた。数分後に脅威はないと分かり、この航空機に搭乗していたゴールデン・ナイツも議事堂から1マイル(約1.6キロ)余り離れた大リーグ(MLB)のワシントン・ナショナルズ 」の本拠地にパラシュートで降下した。
ペロシ氏は「この明らかな怠慢によって引き起こされた不必要なパニックは(昨年)1月6日の議事堂襲撃事件のトラウマとまだ闘っている議員、スタッフ、施設職員にとって特に有害だった」とする声明を出した。
関係筋によると、FAAはこの出来事の検証を始めた。
FAAはコメントを控えた。