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27000円水準での底堅さは意識され、売り一巡後の押し目狙いの動き

発行済 2022-04-22 08:24
更新済 2022-04-22 08:30
© Reuters.
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 22日の日本株市場は、売り先行で始まった後は、こう着の強い相場展開になりそうだ。
21日の米国市場はNYダウが368ドル安だった。
3月の景気先行指数が過去最高を記録したほか、失業保険継続受給者数が1970年来で最小となる好調な経済指標が材料視され、買い先行で始まった。
また、好決算銘柄を買う動きなどからNYダウは一時300ドルを超える上昇を見せた。
ただし、米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長は国際通貨基金(IMF)のパネル討論会に参加し、利上げペースを若干加速させる必要性に言及し、5月連邦公開市場委員会(FOMC)で0.5%ポイントの利上げも選択肢になることを確認すると、長期金利の上昇が嫌気される格好から下落に転じた。
シカゴ日経225先物清算値は大阪比365円安の27155円。
円相場は1ドル128円40銭台で推移している。


 シカゴ先物にサヤ寄せする格好から売り先行で始まろう。
もっとも、パウエル議長はFOMCを控えたブラックアウト期間入りを前に、利上げ観測を補強する可能性は指摘されていた。
成長期待の高いグロース株には冷や水を浴びせられる格好とはなったが、来週には大型テック株の決算が相次ぐこともあり、NYダウの直近の強いリバウンドから見ても、いったんは利食いの出やすいタイミングだったと見られる。
そのため、売り先行で始まるものの、日経平均は節目の27000円水準での底堅さは意識されやすいだろう。
また、5日、75日線辺りが支持線として機能するようであれば、売り一巡後の押し目狙いの動きも入りそうだ。


 ギャップスタートとなることから指数インパクトの大きい値がさ株が重荷となるため、TOPIX型優位の展開が見込まれるものの、TOPIXについては月末の浮動株比率変更に伴うウエート調整の動きも意識されるところ。
ウエート上昇が見込まれるソニーG (TYO:6758)、東エレク (TYO:8035)などの売り一巡後の底堅い値動きの一方で、銀行や商社などウエート低下が見込まれる銘柄の鈍さが目立つようだと、日経平均型優位に動きやすいところ。
まずは売り一巡後の底堅さを見極めたいところであろう。


 また、昨夕に決算を発表した日本電産 (TYO:6594)に市場の関心は集まりやすいところであるが、内容としてサプライズはない。
その他の決算では、コスモス電 (TYO:6772)、OKK (TYO:6205)、イーグル工 (TYO:6486)、エイトレッド (TYO:3969)、新日本理化 (TYO:4406)、オービック (TYO:4684)、レシップHD (TYO:7213)などに個人主体の資金が向かいやすいだろう。
また、グロース銘柄については、マザーズ指数の動向とメルカリ (TYO:4385)の底入れを見極める状況が続きそうである。

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