［東京 ５日 ロイター］ - 日経平均 .N225 終値 16937.32 +74.85 寄り付き 16785.44 安値／高値 16778.28─16995.02
ＴＯＰＩＸ .TOPX 終値 1371.76 +3.11 寄り付き 1363.51 安値／高値 1360.88─1373.06
東証出来高(万株) 345715 東証売買代金(億円) 35458.62
東京株式市場で日経平均は５日続伸。前日までの急ピッチな上昇に対する警戒感などで朝 方は売りが先行した一方、米中間選挙の大勢が判明すると、米株高などへの期待感からド ル高／円安が進行し、指数は切り返した。前週末の日銀のサプライズ緩和や、年金積立金 管理運用独立行政法人（ＧＰＩＦ）の運用比率見直しなども、引き続き市場心理を下支え した。
日経平均は軟調にもみあう展開が続いたものの、米中間選挙で共和党が上下両院で過 半数を確保する見通しとなったと伝わると、ドルは１１４円前半まで強含んだ。これに合 わせ主力株に買い戻しの動きが広がり、日経平均は後場にプラス圏に浮上。ただ節目の１ 万７０００円を目前に、利益確定売りなどに押される形となり、上値の重さが意識される 形となった。
東証１部の売買代金は３．５兆円となり、連日の活況となったものの、歴代２位とな った昨日と比較すると減少した。市場からは「日銀のサプライズ緩和後の市場の動揺は沈 静化しつつある。国内勢が新たなポジションを傾けるまでは至っていないが、下値の不安 感は払しょくされつつある」（光世証券執行役員・西川雅博氏）との声が出ている。
業種別では、前日までの上昇をけん引した不動産や証券、ノンバンクなどが利益確定 売りに押され下落。半面、空運や電気・ガスなどは上昇した。
個別銘柄では、日本金銭機械 6418.T が後場にプラス転換。超党派の議員連盟「国際 観光産業振興議員連盟（ＩＲ議連）」が５日の幹部会で、審議再開が遅れているカジノ推 進法案について、今臨時国会での審議、成立をめざす方針を確認したと伝わり、関連銘柄 として材料視された。今期純利益予想を上方修正したニチコン 6996.T 、構造改革の実施 を発表した帝人 3401.T も買われた。
一方、４日に２０１５年３月期の連結営業利益予想を下方修正したソフトバンク<998 4.T>が軟調。足元で急騰していた反動も加わり、利益確定売りが先行した。原油価格の下 落が嫌気され、ＪＸホールディングス 5020.T や出光興産 5019.T も売られた。
東証１部騰落数は、値上がり１０６９銘柄に対し、値下がりが６５２銘柄、変わらず が１１２銘柄だった。
(長田善行) ((※ yoshiyuki.osada@thomsonreuters.com; 06-6228-0696; Reuters Messaging: yoshiyuki.osada.reuters.com@reuters.net))
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