■会社概要
1. 会社概要
ニッソウ (TYO:1444)は、「誠実な社員、理解あるお客様、確実な仕入先、堅実な外注先、その他事業に関係ある方に対し、全てをビジネスパートナーと考え相思相愛の強い信頼関係で、名実共に日本一のリフォーム会社を目指します。
」という経営理念の下、1988年に設立された企業である。
同社は、上場企業の中で唯一のリフォーム専業会社で、主に原状回復工事、空室対策リノベーション、ハウスクリーニングを請け負っている。
同社の特徴は、大企業が参入しにくい小規模かつ単価の安いリフォーム工事、あるいは中規模工事に特化し、ブルーオーシャン市場で事業を行っている点だ。
便座交換(単価約10,000円)などの単価が安いリフォーム工事を積極的に受注し、顧客である小規模不動産会社や物件オーナー等のニーズに迅速に応えている。
ブルーオーシャン市場で事業を展開していることに加え、薄利多売のビジネスであっても事業活動の工夫により、利益計上を可能としている。
また、「建設業界のブランドイメージを向上させる」という目標の下、紙媒体、TVCM、SNSなど様々なメディアを駆使して同社に関する情報発信を行っている点も特徴だ。
情報発信を積極的に行うことにより人材の確保につなげ、工事の質の向上、対応可能な工事数を増やしてく考えだ。
顧客は、東京・神奈川などの首都圏を中心に全国で2,100社(2021年7月期末時点)を超え、「30年間にわたって培ったノウハウ」「スピード感のある対応」などの強みを武器に年間10,000件以上のリフォーム工事を行っている。
資本金は216百万円で、2022年7月期第2四半期末時点の従業員数は56名となっている。
東証への市場変更を目指し、日々精力的に業務を行っている状況だ。
2. 事業内容
同社は、リフォーム事業の単一セグメントとなっている。
請け負う事業は、原状回復工事、空室対策リノベーション、ハウスクリーニングの3つに大別される。
(1) 原状回復工事
主に賃貸物件における入居者入替え時の原状復旧、古くなった塗装の修復など、新築時の状態に戻す工事を行っている。
原状回復工事を行う場所は、キッチン、フローリング、壁紙(天井・壁)、浴室、洗面化粧室、トイレ、玄関まわりが主となっている。
場所によって必要となる工事が異なり、それぞれに対応することを求められる。
30年以上にわたる経験と年間10,000件以上の工事実績で培ったノウハウにより、不動産会社や物件オーナー等のニーズに沿った工事を行っている。
(2) 空室対策リノベーション
賃貸物件や戸建などを対象に内装をグレードアップする工事を行っている。
具体的には、間取りを現在のものよりも使いやすいものに変更する、システムキッチンのグレードを上げるなど、様々なリノベーション工事を行っている。
また、すべての内装を解体して新規に作り直す「スケルトンリフォーム」のサービスも提供している。
原状回復工事よりは費用がかかるものの、顧客の賃貸物件がトレンドに合っていない時などに同社がリノベーションを行うことにより、空室率の改善を実現している。
(3)ハウスクリーニング
空室になった賃貸物件が次に入居者を受け入れる際に、新築時と同じ綺麗さになるよう徹底したクリーニング作業を行っている。
ハウスクリーニングを行う主な場所としては、部屋まわり(フローリング床、ガラス窓、壁紙、照明など)、水まわり(浴室、洗面化粧台、トイレなど)、キッチンまわり(換気扇、シンク、コンロなど)、エアコンなどが挙げられる。
原状回復工事と同じく、場所によって適切なクリーニング方法が異なるものの、同社は質の高い工事を行い、不動産会社や物件オーナー等のニーズに応えるとともに空室率の改善に貢献している。
(4) その他
上記の主要な3つの事業に加えて、最近では顧客の要望に応える形で外装、共用部、エクステリアなどに関する工事も請け負っている。
今後はこうした分野のニーズ拡大に対応できるよう体制をさらに強化し、顧客の満足度をさらに高めていく考えだ。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 清水陽一郎)
1. 会社概要
ニッソウ (TYO:1444)は、「誠実な社員、理解あるお客様、確実な仕入先、堅実な外注先、その他事業に関係ある方に対し、全てをビジネスパートナーと考え相思相愛の強い信頼関係で、名実共に日本一のリフォーム会社を目指します。
」という経営理念の下、1988年に設立された企業である。
同社は、上場企業の中で唯一のリフォーム専業会社で、主に原状回復工事、空室対策リノベーション、ハウスクリーニングを請け負っている。
同社の特徴は、大企業が参入しにくい小規模かつ単価の安いリフォーム工事、あるいは中規模工事に特化し、ブルーオーシャン市場で事業を行っている点だ。
便座交換(単価約10,000円)などの単価が安いリフォーム工事を積極的に受注し、顧客である小規模不動産会社や物件オーナー等のニーズに迅速に応えている。
ブルーオーシャン市場で事業を展開していることに加え、薄利多売のビジネスであっても事業活動の工夫により、利益計上を可能としている。
また、「建設業界のブランドイメージを向上させる」という目標の下、紙媒体、TVCM、SNSなど様々なメディアを駆使して同社に関する情報発信を行っている点も特徴だ。
情報発信を積極的に行うことにより人材の確保につなげ、工事の質の向上、対応可能な工事数を増やしてく考えだ。
顧客は、東京・神奈川などの首都圏を中心に全国で2,100社(2021年7月期末時点)を超え、「30年間にわたって培ったノウハウ」「スピード感のある対応」などの強みを武器に年間10,000件以上のリフォーム工事を行っている。
資本金は216百万円で、2022年7月期第2四半期末時点の従業員数は56名となっている。
東証への市場変更を目指し、日々精力的に業務を行っている状況だ。
2. 事業内容
同社は、リフォーム事業の単一セグメントとなっている。
請け負う事業は、原状回復工事、空室対策リノベーション、ハウスクリーニングの3つに大別される。
(1) 原状回復工事
主に賃貸物件における入居者入替え時の原状復旧、古くなった塗装の修復など、新築時の状態に戻す工事を行っている。
原状回復工事を行う場所は、キッチン、フローリング、壁紙(天井・壁)、浴室、洗面化粧室、トイレ、玄関まわりが主となっている。
場所によって必要となる工事が異なり、それぞれに対応することを求められる。
30年以上にわたる経験と年間10,000件以上の工事実績で培ったノウハウにより、不動産会社や物件オーナー等のニーズに沿った工事を行っている。
(2) 空室対策リノベーション
賃貸物件や戸建などを対象に内装をグレードアップする工事を行っている。
具体的には、間取りを現在のものよりも使いやすいものに変更する、システムキッチンのグレードを上げるなど、様々なリノベーション工事を行っている。
また、すべての内装を解体して新規に作り直す「スケルトンリフォーム」のサービスも提供している。
原状回復工事よりは費用がかかるものの、顧客の賃貸物件がトレンドに合っていない時などに同社がリノベーションを行うことにより、空室率の改善を実現している。
(3)ハウスクリーニング
空室になった賃貸物件が次に入居者を受け入れる際に、新築時と同じ綺麗さになるよう徹底したクリーニング作業を行っている。
ハウスクリーニングを行う主な場所としては、部屋まわり(フローリング床、ガラス窓、壁紙、照明など)、水まわり(浴室、洗面化粧台、トイレなど)、キッチンまわり(換気扇、シンク、コンロなど)、エアコンなどが挙げられる。
原状回復工事と同じく、場所によって適切なクリーニング方法が異なるものの、同社は質の高い工事を行い、不動産会社や物件オーナー等のニーズに応えるとともに空室率の改善に貢献している。
(4) その他
上記の主要な3つの事業に加えて、最近では顧客の要望に応える形で外装、共用部、エクステリアなどに関する工事も請け負っている。
今後はこうした分野のニーズ拡大に対応できるよう体制をさらに強化し、顧客の満足度をさらに高めていく考えだ。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 清水陽一郎)