[東京 17日 ロイター] - 17日午前の東京株式市場で、日経平均は前営業日比53円98銭高の2万6601円03銭と続伸した。決算発表の一巡で新たな材料を欠くものの、好決算物色が下支えとなって好地合いを継続した。ただ、上値の重さが意識され徐々に伸び悩んだ。
16日の米国株式市場でダウ工業30種平均は上昇したが、S&P総合500種、ナスダック総合が下落。エネルギー株が上昇したものの、さえない中国の経済指標を受けて世界の景気減速懸念が強まる中、テスラなどグロース株が売られた。
日本株は前日までの好地合いを引き継ぎ、朝方から堅調な展開。時間外取引においてナスダックなど米株先物が堅調に推移したことが好感されている。引き続き好決算を発表した銘柄に対する物色意欲が強い。
ただ、前引けにかけて、全体的に伸び悩んだ。テクニカル面では2万6700円台に位置する「25日移動平均線が抵抗線として機能しており、上値の重さが意識されている」(野村証券・投資情報部ストラテジストの神谷和男氏)という。同線を上抜くまでは自律反発の域は出ないとの指摘もある。
TOPIXは0.14%高で午前の取引を終了。東証プライム市場の売買代金は1兆4392億1900万円。東証33業種では、鉱業、海運業、石油・石炭製品が上昇した半面、食料品、銀行業、金属製品などの値下がりが目立つ。
個別では、日本郵船など海運株が堅調に推移し、東京エレクトロンや任天堂も高いが、トヨタ自動車はさえず、アサヒグループホールディングスが大幅安となった。
プライム市場の騰落数は、値上がり975銘柄(53%)に対し、値下がりが784銘柄(42%)、変わらずが74銘柄(4%)だった。