(内容を追加しました) ［上海 １日 ロイター］ - 上海総合指数 .SSEC 前営業日比 売買代金概算 前場終値 2702.3852 19.5505高 2611.4億元（上海Ａ株） 寄り付き 2691.7248 8.8901高 前営業日終値 2682.8347 52.3491高 Ｎ／Ａ
ハンセン指数 .HSI 前場終値 23559.56 427.89安 537.1億香港ドル 寄り付き 23678.00 309.45安 前営業日終値 23987.45 16.83安 902.4億香港ドル
１日前場の中国株式市場は続伸、香港市場は続落し、まちまちの展開となった。中国の銀行預金保険制度規則案の発表をめぐり見方が分かれたことが背景。上海では銀行株が上昇を主導した。 上海総合指数 .SSEC は１９．５５０５ポイント（０．７３％）高の２７０２．３８５２。大型株中心で深セン上場銘柄を含む滬深３００指数 .CSI300 は３６．６５２ポイント（１．３０％）高の２８４５．４７１。 香港市場のハンセン指数 .HSI は４２７．８９ポイント（１．７８％）安の２万３５５９．５６。ハンセン中国企業株指数（Ｈ株指数） .HSCE は１５６．１７ポイント（１．４０％）安の１万０９８９．２２。
ただ中国市場の上昇は、１１月の製造業購買担当者景気指数（ＰＭＩ）発表後に縮小した。序盤はさらなる流動性供給に対する期待で上値を伸ばしていた。香港市場は、ファンダメンタルズを疑問視する投機筋の売りに押された。
中国は３０日、完全な金利自由化に向けた措置の一環として、銀行の預金保険制度導入に向けた規則案を発表した。 影響に対する投資家の見解の違いは、中国銀行 601988.SS 3988.HK など上海と香港に２重上場している銘柄の株価にあらわれており、上海株の割高度合いを示す指数は一時２０１３年半ば以来の高水準に上昇した。 香港経由の上海Ａ株への海外投資額（１日の上限１３０億元）は１１億７０００万元。一方、上海経由の香港への投資額は１億６０００万元（同１０５億元）。
アナリストは、両市場の株価の差は投資家の視点の違いによるものとみている。 本土投資家は、景気や銀行の不良債権問題にとってプラスとの見方から、中国政府が流動性や金利へのスタンス軟化を示唆したことで株価を押し上げてきた。低調な製造業ＰＭＩで市場のセンチメントは悪化したものの、当局がより積極的な刺激策を講じることへの期待が強まった。 一方で香港の投資家は、ファンダメンタルズの悪化を懸念し、保険制度導入は基金への資金拠出を求められる銀行にとってマイナス材料ととらえている。