［東京 １２日 ロイター］ - 日経平均 .N225 前場終値 17474.9 +217.50 寄り付き 17317.69 安値／高値 17298.19─17497.25
東証出来高(万株) 179480 東証売買代金(億円) 22706.86
前場の東京株式市場で日経平均は４日ぶりに反発。前日の米株高など良好な外部要因を支 援材料に、朝方から買い戻しの動きが広がった。取引時間中にドルが１１９円台まで強含 むと、輸出株などが上げ幅を拡大。指数は前日比で２００円を超す上昇となった。ＴＯＰ ＩＸは０．８４％高で前引けとなり、１４００ポイントを回復した。
きょうはメジャーＳＱ（特別清算指数）の算出日。株式市場筋によると、１２月限日 経平均先物・オプションの最終決済に関わる日経平均のＳＱ値は１万７２８１円６４銭と なった。正式なＳＱ値は大引け後に大阪取引所が発表するが、寄り付き後の日経平均はこ の市場推計値を上回って推移。同値については「目先は強い下値抵抗として作用しそう。 同値を下回らない限り、短期的なリバウンドが続く」（国内証券）との見方が出た。
１１月の米小売売上高が市場予想を上回る内容となったことなどで、前日の米国株式 市場では主要３指数がそろって上昇。これを受け、調整局面が続いていた東京市場では主 力株が軒並み買い優勢で始まったほか、ファーストリテイリング 9983.T やファナック<6 954.T>など値がさ株が上昇し、指数を押し上げた。 セクター別では東証１部・３３業種のうち、石油・石炭 .IPETE.T などを除く３０業 種が上昇。精密機器 .IPRCS.T や電気・ガス .IEPNG.T の上げが目立った。
もっとも、衆院選前の週末ということもあり、日経平均は節目の１万７５００円に迫 ると利益確定売りに押された。岩井コスモ証券の有沢正一投資調査部副部長は「ＳＱに伴 う需給面での波乱は見られず、無難に乗り切った。衆院選での与党の圧勝が市場に織り込 まれつつあり、郵政選挙のようなサプライズにはなりにくい。結果を確かめたうえで、出 遅れ銘柄の押し目を拾う動きが続くだろう」との見方を示している。
個別銘柄ではキヤノン 7751.T が続伸。２０１３年５月２３日以来、約１年６カ月ぶ りに一時４０００円台を回復した。未定としていた年間配当金を１株当たり１５０円にす ると発表し、材料視された。またダイセル 4202.T が新高値。タカタ 7312.T のエアバッ グ問題を受け、同社以外の部品メーカーが交換部品の緊急増産に乗り出すと日本経済新聞 １２日付朝刊が報じ、売上増への期待感から物色された。
東証１部の騰落数は、値上がり１１９７銘柄に対し、値下がりが５０８銘柄、変わら ずが１４４銘柄だった。
(長田善行) ((※ yoshiyuki.osada@thomsonreuters.com; 06-6228-0696; Reuters Messaging: yoshiyuki.osada.reuters.com@reuters.net))
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