[東京 15日 ロイター] - 日経平均 .N225 前場終値 17144.41 -227.17 寄り付き 17111.49 安値/高値 17037.21─17258.32
東証出来高(万株) 114875 東証売買代金(億円) 11208.59
前場の東京株式市場で日経平均は反落した。前週末の米国株式市場でダウ .DJI が300 ドル以上の急落となったことで、リスク回避の売りが拡大。前営業日比で一時300円超 下落した。ただ節目の1万7000円に近付くと、押し目を拾う動きもみられて下げ幅を 縮小。与党大勝となった衆院選後の経済政策への期待感も相場の下支えとなった。
第47回衆院選は、自民、公明の連立与党が全体の3分の2に当たる317議席を 超える326議席を獲得して圧勝。経済政策の進展への期待を高める結果となった。一方 、前週末の米国株式市場では原油安や中国経済の減速を示唆する指標を嫌気し、主要3指 数が反落。朝方の東京市場は海外でのリスクオフの流れを引き継ぎ、輸出株などに売りが 先行した。
300円以上の下げとなってからは「自然と押し目買いが入ってきた」(国内証券) との声もあり、1万7200円半ばまで下げ渋る場面があったものの、その後は軟調にも みあう展開。東証1部・33業種のうち、小売と水産・農林を除く31業種が下落したほ か、コマツ 6301.T 、日立建機 6305.T など中国関連銘柄も売られた。
いちよしアセットマネジメント・執行役員運用部長の秋野充成氏は「衆院選の与党圧 勝は事前報道で織り込んでおり、短期的な影響は乏しい。ただ安倍政権の基盤が強化され 、アベノミクスが一段と強まるとの見方から国内外の長期資金が流入するとの期待が広が り、下値を支えている」と指摘している。
個別銘柄では立花エレテック 8159.T が反発。12日に2015年3月期連結業績予 想の上方修正を発表し好感された。またペッパーフードサービス 3053.T が続伸。12日 、8期ぶりに復配すると発表したことで材料視された。
東証1部の騰落数は、値上がり696銘柄に対し、値下がりが1026銘柄、変わら ずが128銘柄だった。
(長田善行) ((※ yoshiyuki.osada@thomsonreuters.com; 06-6228-0696; Reuters Messaging: yoshiyuki.osada.reuters.com@reuters.net))
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