(内容を追加しました) [ニューヨーク 23日 ロイター] - (カッコ内は前営業日比)
ダウ工業株30種(ドル) .DJI 終値 18024.17(+64.73) 前営業日終値 17959.44(+154.64)
ナスダック総合 .IXIC 終値 4765.42(‐16.00) 前営業日終値 4781.42(+16.04)
S&P総合500種 .SPX 終値 2082.17(+3.63) 前営業日終値 2078.54(+7.89)
23日の米国株式市場は、朝方発表された第3・四半期の米国内総生産(GD P) 確報値が予想を上回ったことで上昇、ダウ工業株30種は初めて1万8000ドル台に乗 せて終了、過去最高値を更新した。 S&P総合500種も終値ベースで最高値を更新。ただ、ナスダック総合はバイオ関 連銘柄に売りが出たことで、マイナス圏で取引を終えた。 ダウ工業株30種 .DJI は64.73ドル(0.36%)高の1万8024.17ド ル。 ナスダック総合指数 .IXIC は16.00ポイント(0.33%)安の4765.4 2。 S&P総合500種 .SPX は3.63ポイント(0.17%)高の2082.17。
朝方発表された第3・四半期の米GDP確定値は市場予想の4.3%増を上回る年率 換算で前期比5.0%増となり、11年ぶりの高水準となった。 フェニックス・ファイナンシャル・サービシズの首席市場アナリスト、ウェイン・カ ウフマン氏は「誰にとってもサプライズで、私ももちろん喜んでいる。GDPがこれだけ 高い時に、どうして物価上昇率がこんなに低いまま推移できるだろうか。GDPが一時的 な数値にすぎないのか、あるいは再び劇的に低下するか、それともインフレ率が上昇する か。いずれにせよ、米連邦準備理事会(FRB)には一段の圧力となる」と話した。 この日はバイオ関連株が下落し、バイオ医薬品のセルジーン CELG.O は6.5%安、 バイオジェン・アイデック BIIB.O が4.7%安、リジェネロン・ファーマシューティ カルズ REGN.O は4.6%安だった。 また、ギリアド・サイエンシズ GILD.O は3.7%続落。前日に米薬剤給付管理大手 のエクスプレス・スクリプツ ESRX.O がギリアドのC型肝炎治療薬を保険対象から除外し 、低価格の製品を対象に入れるとしたことが嫌気されて14%下落していた。 カウフマン氏は「エクスプレス・スクリプツが価格を支配し始めたという、弱気の主 張に基づくお決まりの反応にすぎない。他の業種で特定の企業が競争力を高めている状況 と何ら違いはない。すぐに人々は1つずつ銘柄を検討してどの株が売られすぎかを見極め るだろう」と話した。 GDP以外の経済指標では、11月の消費支出が市場予想を上回る伸びとなり、12 月の米ミシガン大消費者信頼感指数確報値も約8年ぶりの高水準となった。一方、11月 の耐久財新規受注は予想に反して減少し、11月の新築住宅販売も2カ月連続の減少だっ た。 BATSグローバル・マーケッツのデータによると、米取引所の合計出来高は約54 億1000万株で、12月の平均である77億8000万株を下回った。 騰落銘柄数はニューヨーク証券取引所が上げ1990で下げ1090(比率は1.8 3対1)、ナスダックは上げ1399で下げ1353(1.03対1)だった。