[シドニー 6日 ロイター] - 豪カンタス航空の航空機エンジニアは、賃金交渉で会社側と合意できなかったことを受け、来月以降に最大12時間の業務停止と残業禁止を行う是非について投票を実施している。労働組合トップが6日明らかにした。
カンタスと子会社のジェットスター、ネットワーク・アビエーションのエンジニア約1000人が対象。
資格を持つ航空機エンジニアの労働組合ALAEAは先週、この労働争議に関する投票実施について公正労働委員会の承認を得た。
ALAEAトップは、投票期限が当初の7月30日から8月10日に延長されたとし、8月第3週に最初の争議に踏み切る可能性があると述べた。
カンタスは組合契約の対象となる労働者1万9000人に対し、年2%の賃上げに同意することを条件に、新たな賃金協定締結時に5000豪ドル(3396.50米ドル)のボーナス支給を提案した。新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)下では賃金が2年間凍結されていた。
豪インフレ率は年内に7%に達する見通し。組合側は交渉が停滞してきたことも踏まえ、4年分として今年12%の賃上げを要求している。