[ニューヨーク 11日 ロイター] - 米金融大手モルガン・スタンレーは投資銀行部門のトップ交代を決め、イーライ・グロース氏、サイモン・スミス氏が新たにグローバル共同責任者に就くことになった。ロイターが確認した社内メモで分かった。
現在の共同責任者であるマーク・エイコーン氏とスージー・フアン氏は上級バンカーで構成する新部署の幹部に昇進した。同社の広報担当者はメモの内容は事実だと確認した。両氏は業種や地域をまたいだ案件成立に向けた取り組み強化を担う。
メモによると、スミス氏は欧州投資銀行部門を過去7年間にわたり率いていた。ビジネス向け交流サイト「リンクトイン」のプロフィールによると、グロース氏は輸送・物流・インフラ関連の投資銀行業務の責任者を務めてきた。
同社のグローバル資本市場部門は引き続きモー・アソムル氏が率いる。
世界的に景気後退(リセッション)が懸念される中、M&A(合併・買収)活動は短期的に停滞するとみられている。ディーロジックによると、第2・四半期のM&A総額は前年同期から約25%減少し、1兆ドルとなった。