[東京 23日 ロイター] - 日経平均 .N225 終値 18466.92 +134.62 寄り付き 18499.58 安値/高値 18402.02─18509.08
TOPIX .TOPX 終値 1502.83 +2.50 寄り付き 1510.9 安値/高値 1495.57─1512.71
東証出来高(万株) 249190 東証売買代金(億円) 25294.9
東京株式市場で日経平均は4日続伸。終値は2000年4月24日以来、14年10カ月 ぶりの高値水準となった。ギリシャに対する金融支援合意で前週末の米国株が大幅高とな るなど外部要因が支えとなり、寄り付き後に一時1万8500円を回復した。日中は過熱 感への意識から銀行株などで利益確定売りが広がったものの、総じて底堅く推移。JPX 日経400 .JPXNK400 は11連騰、TOPIXは6連騰となった。
日経平均は寄り付き後に前営業日比176円高まで買われ、連日の高値更新となった 。主力株ではトヨタ自動車 7203.T 、三菱UFJフィナンシャル・グループ 8306.T など が昨年来高値を更新したものの、短期的な過熱感などが重しとなり、指数は買い一巡後に 伸び悩んだ。後場に入ると大手銀行株の一角が下げに転換したほか、値下がり銘柄数が値 上がり銘柄数を上回る形となり、利益確定売りが優勢となった。
値がさ株では上昇基調にあったファナック 6954.T が前週末比で2.8%安となった 一方、直近でもちあいが続いていたファーストリテイリング 9983.T が3.3%超上昇。 日経平均を約57円押し上げる要因となった。日経平均は1万8400円近辺で底を打つ 動きをみせており、「本来ならばマイナスに振ってもおかしくないところだったが、動き を見る限り強い印象だ」(SBI証券・藤本誠之シニアマーケットアナリスト)との指摘 が出た。
一時下げに転じていたTOPIX、JPX日経400は大引けにかけてプラス圏に再 浮上した。セクター別では陸運 .IRAIL.T 、水産・農林<.IFISH.T>の上昇が目立つ一方 、鉱業 .IMING.T 、保険 .IINSU.T など金融関連が下落した。
個別銘柄では、航空機向けバイオ燃料の精製プラントを国内に建設すると報じられた ユーグレナ 2931.T が大幅高。20日に三菱重工業 7011.T など5社でカタールの地下鉄 システムの受注内示を獲得したと発表した近畿車両 7122.T が急伸した。
半面、タカタ 7312.T が軟調。米運輸省のフォックス長官は20日、同社がエアバッ グ欠陥問題をめぐる調査に十分に協力していないとして、1日当たり1万4000ドルの 罰金を科すと発表した。問題の長期化を懸念した売りが出た。
東証1部騰落数は、値上がり816銘柄に対し、値下がりが923銘柄、変わらずが 123銘柄だった。
(長田善行)