[ロンドン 24日 ロイター] - 次期英首相候補のスナク元財務相とトラス外相は24日、不法移民問題を優先課題として取り組みを強化する方針を示した。不法移民をアフリカ東部ルワンダに移送する政府の政策に支持を表明した。
この政策を巡っては先月、移送第1陣の出発直前に欧州人権裁判所が差し止め命令を出した。
しかしトラス氏は不法移民のルワンダ移送という政府の政策を推進するとともにルワンダのような第三国パートナーの拡大を目指すとした。国境警備隊を20%増員するなどの方針も示した。
声明で「首相として私はルワンダ政策を完全に実施する決意で、同様のパートナーシップに取り組むことができる他の国々も模索する」と表明。「移民政策を管理しようとする欧州人権裁に屈することはない」と述べた。
スナク氏は首相就任後100日間で取り組む「5大緊急対応の1つ」として不法移民問題を扱うと説明。
英紙サンに寄稿し「私は厳格な目標を掲げる」とした上で、不法移民の引き取りに協力しない場合、対外援助、貿易、ビザといった分野でその国との関係変更をためらわない構えを示した。