[2日 ロイター] - 米労働省が2日発表した8月の雇用統計では失業率が上昇したが、フェデラル・ファンド(FF)金利先物市場では、インフレ抑制に向け連邦準備理事会(FRB)がなお積極的な利上げを継続するとの見方を引き続き織り込んでいる。
米労働省が2日発表した8月の雇用統計によると、非農業部門雇用者数は市場予想を若干上回る伸びとなったものの、賃金の伸びが鈍化し、失業率が3.7%に上昇した。
これを受け、FF金利先物価格はやや上昇した。ただ、FRBが9月20─21日の連邦公開市場委員会(FOMC)で3回目となる0.75%ポイントの利上げを実施し、来年まで利上げを継続するとの見方が大きく変化することはなかった。
アリアンツ・インベストメント・マネジメントのシニア投資ストラテジスト、チャーリー・リプリー氏は「全体として、9月のFOMCに向けてFRBの手の内に変化があるとは思えない」と指摘。「0.75%ポイント(の利上げ)はなお検討されている」と述べた。
FF金利先物市場では、FRBが来年3月までに政策金利を3.85%近辺まで引き上げると予想されている。雇用統計発表前は3.9%だった。