■製鉄、⽯油化学などの⼤規模解体に加え住宅解体市場にも取り組む
ベステラ<1433>(東証プライム)は9月9日の15時30分、解体DX技術に関する株式会社クラッソーネ(愛知県名古屋市)との資本業務提携を発表し、⽇本の産業構造において⽼朽化が進み解体更新時期を迎えるプラント解体市場並びに⺠間住宅解体市場に対して、安全かつ適切で効率的なサービスを協⼒して提供するとした。
クラッソーネのC種優先株式666,666株(発⾏済株式総数に対する所有割合12.50%)を取得する。契約締結日は2022年9月9日。
ベステラは、電⼒、製鉄、⽯油精製、⽯油化学などの⼤規模なプラント設備の解体⼯事を主たる事業とし、とりわけ、球形貯槽(ガスタンク)をりんごの⽪を剥いていくように切断していく「リンゴ⽪むき⼯法」などの複数の解体特許⼯法や、⻑年のプラント解体で蓄積された有害物質PCB含有の変圧器(トランス)などを無⽕気で解体するなど、独⾃のノウハウをもち、全国各地での多数の⼯事実績がある。
一方、クラッソーネ社は、⺠間住宅解体市場に属し、「住宅解体市場のDX化による情報の非対称性解消」や「デジタル化が進んでいないという建設業界特有の課題を解消する」ためのデジタルプラットフォーム運営事業を展開している。
空き家問題等の社会問題に対し、デジタルを利⽤して全国約1600社の専門⼯事会社と施主をマッチングする⼀括見積もりWEBマッチングプラットフォーム「クラッソーネ」(
今回、ベステラが⻑年の解体事業で培った実際の⼯事や廃材処理の循環再⽣等に関するノウハウと、クラッソーネがマッチングプラットフォーム事業で蓄積したITやWebの知見など、互いに異なる得意分野を相互提供する体制を整えることで、⽇本の産業構造において⽼朽化が進み解体更新時期を迎えるプラント解体市場並びに⺠間住宅解体市場に対して、安全かつ適切で効率的なサービスを協⼒して提供することが可能となる。
また、ベステラの社名の由来でもあるBEST(最⾼の)TERRA(地球)を目指し、プラント解体事業によって持続可能な開発目標(SDGs)の達成に貢献する経営⽅針と、クラッソーネの「『街』の循環再⽣⽂化を育む」という経営ビジョンを共に推進することにより、サステナブルな事業展開ができ、両社の事業拡⼤に資するものとなると判断し、本業務提携の合意となった。
この資本業務提携にともない、ベステラはクラッソーネの第三者割当増資を引き受け、同社のC種優先株式666,666株(発⾏済株式総数に対する所有割合12.50%、取得価額499,999,500円)を取得することとなった。これにともない、クラッソーネの議決権保有比率の10%以上を保有する見通しであることから、ベステラはクラッソーネの主要株主に該当する予定となった。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)