[ロンドン 21日 ロイター] - 英政府は21日、電力・ガスの企業向け卸売価格の上限を来月から市場の半値以下にすると発表した。エネルギー価格高騰による圧力の緩和につながる一方、政府の歳出増に拍車がかかる見込みだ。
電力の卸売価格は1メガワット時(MWh)当たり約211ポンド(239ドル)、ガスは1MWh当たり75ポンドとなる。市場予測価格はそれぞれ600ポンド、180ポンド。
クワーテング財務相は「企業の崩壊を防ぎ、雇用を保護し、インフレを抑制するための措置だ」と述べた。
政府は措置に必要な資金の推定額を示していないが、シティによると今後半年間で250億─300億ポンドに上る見通し。一部報道では最大420億ポンドと伝えられている。