[26日 ロイター] - 米議員と中国系動画投稿アプリのTikTok(ティックトック)は、同社のデータのセキュリティー対策や企業統治を変更することで、親会社の北京字節跳動科技(バイトダンス)がティックトック売却を回避する計画を練っている。26日の米紙ニューヨーク・タイムズが消息筋の話として報じた。
ティックトックとバイデン政権は国家安全保障上の懸念を解消するための暫定的な合意を作成したが、まだ最終決定には至っていないという。
ティックトックの広報担当者はこの報道についてコメントを避けた上で「米国における全ての妥当な安全保障面の懸念を完全に一掃すること」が可能だと確信していると述べた。
バイトダンスとホワイトハウスはコメント要請に応じなかった。
ティックトックには以前からユーザーのデータ保護を巡り米議員から厳しい視線が向けられている。2年前には米ユーザーのデータを中国政府に流す恐れがあるとの懸念から、当時のトランプ政権がバイトダンスにティックトック事業の売却を命じた。