[キーウ(キエフ) 6日 ロイター] - 国際原子力機関(IAEA)のグロッシ事務局長は6日、IAEAはウクライナのザポロジエ原子力発電所をウクライナの施設とみなしていると述べた。
グロッシ事務局長はウクライナの首都キーウ(キエフ)で行った記者会見で「これは国際法に関わる問題だ。われわれは即時停戦を望む。IAEAの立場はもちろん、この施設はウクライナの施設であるということだ」と述べた。
キーウでゼレンスキー大統領と会談し、ロシアによるウクライナ4州の「併合」について「建設的」な協議を行ったほか、「ザポロジエ原発の周辺に原子力安全・保護区域を設置すると提案の検討についても前進が得られた」と述べた。ただ、詳細は明らかにしなかった。
グロッシ氏はこの後、ロシア当局者と会談するためにモスクワに向かう。
ロシアのプーチン大統領は5日、ザポロジエ原子力発電所を監督下に置き、「連邦財産」にすることをロシア政府に命じる法令に署名。ただ、ウクライナ国営原子力企業エネルゴアトムのペトロ・コーチン社長は同日、自身がザポロジエ原発の管理を行うと表明している。