[20日 ロイター] - 米たばこ大手フィリップ・モリス・インターナショナルは20日、スウェーデン嗅ぎたばこ大手スウェディッシュ・マッチへの買収提示額を引き上げた。株主の支持を得ることが狙い。
買収額を従来案から9%超引き上げ、1株当たり116クローナとし、提案は「最善かつ最終的な価格」だとした。
ただ、ドルがクローナに対して上昇していることから、新提案の全体の価値は当初の案からほぼ変わっておらず、一部の株主はさらなる引き上げを期待している。
フィリップ・モリスは5月、1株当たり106クローナの現金による買収を提案した。それ以降、エリオット・マネジメントなどのヘッジファンドは、買収額の引き上げを見込みスウェディッシュ・マッチ株を買い増している。
スウェーデンの法律では、11月4日までにスウェディッシュ・マッチの株主の90%が買収案を承認する必要がある。